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2001 年度 実績報告書

ヒト気道トリプシン様酵素の気道細胞に対する生物作用機序とその病態的意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13557052
研究機関徳島大学

研究代表者

前澤 博  徳島大学, 医学部, 教授 (00138653)

研究分担者 芳地 一  徳島大学, 医学部・附属病院, 助教授 (00219156)
小山 一  徳島大学, 医学部, 助教授 (80109074)
佐野 壽昭  徳島大学, 医学部, 教授 (80154128)
キーワードヒト気道トリプシン様酵素 / プロテアーゼ / IL-8 / 気道上皮細胞 / 肺線維芽細胞 / PAR2 / 細胞増殖促進 / カルシウムイオン(Ca^<2+>)
研究概要

細胞膜上のヒト気道トリプシン様プロテアーゼ(以下HAT)レセプター量を測定するため、まず精製HATに放射性同位元素I-125をクロラミンT法で標識し、カラム分離精製によりI-125標識HAT溶液を得た。定常増殖期のヒト正常肺線維芽細胞について標識HATの結合アッセイを行ったが、予備的実験の結果、細胞当たりのレセプター数は数百個以下と推定された。精度の良いレセプター数測定には高濃度のHATを含むI-125標識HAT溶液と多数の検体細胞が必要であることが分かった。
HATのヒト正常肺線維芽細胞に対する増殖作用機序解明のための一つとして、対数増殖後期および準定常状態の細胞を用い、HATの増殖促進作用をみたところ、150mU/ml程度のHATで増殖促進作用を示した。一方、気管支上皮細胞の増殖は促進されない。
HATの気管支上皮細胞におけるIL-8産生促進機序の解明のため、まず培養正常気管支上皮細胞(NHBEC)からのIL-8放出を調べ、HAT濃度依存的にIL-8産生が促進された。HATの作用がprotease-activated receptor (PAR)に関連するかどうかを知る手がかりとして、細胞内PARの存在を調べた。逆転写PCR法による分析ではNHBECにおいて既知のPARのうちPAR2のみ発現し、またPAR2アゴニスト添加によりIL-8産生が促進された。また、HATはNHBECのIL-8転写活性を上昇させた。HATは細胞内Ca^<2+>濃度を上昇させ、IL-8転写活性の上昇には細胞外Ca^<2+>濃度が関与している。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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