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2002 年度 実績報告書

超コーンビームコリメータ使用による小動物用超高分解能・高感度SPECTの開発

研究課題

研究課題/領域番号 13557073
研究機関北海道大学

研究代表者

久保 直樹  北海道大学, 医療技術短期大学部, 助手 (80241389)

研究分担者 玉木 長良  北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30171888)
加藤 千恵次  北海道大学, 大学院・医学研究科, 寄附講座教員 (10292012)
本村 信篤  東芝医用システム社, 医用機器システム開発センター, 開発部主務
キーワードコンバージングコリメータ / 高空間分解能 / 画像評価 / コーンビーム
研究概要

シンチレーションカメラの固有空間分解能は有限である.これを打破するためには,コリメータで被写体像を拡大して収集を行えばよい.このとき被写体からのγ線はシンチレーションカメラに入射する際,軌跡がコーンビーム状となる.そのためのコリメータにはピンホールコリメータおよびコンバージングコリメータがある.そこで今回コンバージングコリメータを使用した場合,空間分解能が向上することを確かめるために平行多孔型コリメータと比較した.使用したコンバージングコリメータの焦点距離は20cmと,従来臨床に使用されていたタイプに比べ格段に短いものであった.画像評価法は矩形型レスポンス関数による定量評価とした.コンバージングコリメータおよび平行多孔型コリメータそれぞれにおいて,鉛バーファントム(間隔6.0,4.2,3.5,2.8mm)をコリメータ表面から2cm離して撮像した.面線源にはTc-99mを封入した.そして各バー間隔におけるプロファイルカーブを得た.ピークと谷間のカウントを測定し,コントラストを計算した.これらの値から矩形波レスポンス関数を得た.
全てのバー間隔において,コンバージングコリメータのほうがコントラストは高かった.特にバー間隔2.8mmにおいて,コンバージングコリメータは平行多孔型コリメータの2倍近いコントラストを示した.
空間分解能め評価法で広く行われているものに,線線源による線広がり関数がある.しかし核医学機器で使用する線線源は,ある程度の直径(1mm)を持つ.そのため拡大撮像された場合,線源の径自体も拡大され,測定値(半値幅,変調伝達関数)に影響を与える.値としては過小評価される.しかし今回応用した矩形型レスポンス関数は,鉛バーファントムを撮像したものから求めており,コンバージングコリメータの性能を過小評価せずに平行多孔型コリメータと比較することに成功した.

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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