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2001 年度 実績報告書

非接触型深部加温装置(リエントラント型空胴共振器)による悪性脳腫瘍の治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 13557115
研究機関新潟大学

研究代表者

田中 隆一  新潟大学, 脳研究所, 教授 (30018816)

研究分担者 加藤 和夫  長岡技術化学大学, 工学部, 助教授 (80115104)
高橋 英明  新潟大学, 医学部・附属病院, 講師 (70236305)
キーワードリエントラント型空胴共振器 / ハイパーサーミア / 非侵襲加温 / コンピュータシミュレーション / 悪性脳腫瘍
研究概要

我々は悪性脳腫瘍の温熱治療を改良すべく、非侵襲的加温装置として、リエントラント型空胴共振器を用いた加温方式を考案してきた。これまで、コンピュータシミュレーションを用いた加温特性の解析、及び試作した加温装置によるファントム加温実験や動物加温実験から、本加温方式の有効性を明らかにしてきた。
今回の研究では、加温領域の制御に関する実験的検討を行なった。これまでの試作機では、上下のリエントラント部の直径が同じであり、被加温体の中央部が球状に加温されていた。また、コンピュータシミュレーションによる解析では、一方のリエントラント部の直径を小さくすることにより、被加温体中央部では無く、片側での集中加温が可能であることが示された。更に試作機を改良し、リエントラント部の直径を変化させることにより、加温領域の制御が可能であるかを実験的に検討した。その結果、最大で被加温体の約80%程度まで加温領域を制御できることが確認できた。
また臨床応用する際、空胴共振器の側壁に設けられた患者挿入用の窓からの外部へ電界が漏れることが問題となっていた。しかし、外部漏れ電界の程度をコンピュータシミュレーションにより数値解析を行なったところ、直径30cmの円形状窓での外部漏れ電界は、共振時にあっては、20V/mと日本ハイパーサーミア学会で示されている許容値以下であり、開口部から20cm以上離れると問題のないことが確認された。
これらの実験により、リエントラント型空胴共振器における加温領域の制御が可能であることが示され、また同装置の外部漏れ電界の影響も臨床応用上問題とならないことが示された。今後は更に加温領域の制御を精密にすると共に、電界の生体における影響等の検討を行なう。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Yoshinobu Sato: "Microcchimenism of donor type CDSE^+CDE^ cells in donor specific transfusion via portal vein following living related donor liver transplantation"Hepato-Gastroenterology. 43(in press). (2002)

  • [文献書誌] Yoshinobu Sato: "Preoperative administration of 5-FU and Interferon β may prevent recurrence of hepatitis B and Cvirus"The Animal Journal of Gastroenterology. 97(1). 215-216 (2002)

  • [文献書誌] Yoshinobu Sato: "Living related donor liver transplantation for preoperative AFP in RNA positive patients of Hepatocellular carcinoma"Transplantation Proceedings. 34(in press). (2002)

  • [文献書誌] Yoshinobu Sato: "Analysis of Microchimerism in peripheral blood by short Tandem Repeat Sequences Immediately after living related liver transplantation"Transplantation Proceedings. 34(in press). (2002)

  • [文献書誌] 市田 隆文: "肝移植のup to date [3]肝移植の適応 4)肝細胞癌"肝・胆・膵フロンティア. 12. 23-27 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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