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2001 年度 実績報告書

温度応答性培養皿からタンパク質分解酵素を用いずに回収する新規培養人工表皮

研究課題

研究課題/領域番号 13557148
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

岡野 光夫  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (00130237)

研究分担者 副島 一孝  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00246589)
野崎 幹弘  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (70086586)
大和 雅之  東京女子医科大学, 医学部, 講師 (40267117)
キーワードポリ(N-イソプロピルアクリルアミド) / 温度応答性表面 / 細胞シートのマニピュレーション / 表皮角化細胞 / 内皮細胞 / 血管新生
研究概要

本研究は、ヒトへの移植に十分な大きさの温度応答性培養皿上でヒト角化表皮細胞を培養し、グリーンらの方法で増殖・重層化させた後、低温処理(20℃数分)のみで脱着・回収した重層角化表皮細胞シートの実験動物への移植実験により、ディスパーゼにより回収した従来型と比較検討しながら、培養人工表皮としての特性の詳細な解析をおこない、臨床応用を目指すことを目的としている。本年度は以下の研究成果を得た。(1)温度応答性培養皿から低温処理のみで脱着・回収したヒト重層角化表皮細胞シートを実験動物へ移植して再生させた皮膚の解析:グリーンらの方法によりマイトマイシンC処理した線維芽細胞をフィーダーレイヤーとして、角化表皮細胞を温度応答性培養皿上で増殖・重層化させた後、低温処理により培養皿表面を高度に親水化させて重層角化表皮細胞シートを脱着・回収した。ヌードラットの背部筋層上に移植し、ディスパーゼ処理で回収した重層角化表皮細胞シートと比較しながら、表皮再生過程を組織学的・タンパク化学的に検討した。ディスパーゼを用いずに低温処理のみで回収した細胞シートの移植により、基底膜の早期の形成が生じることが明らかになった。(2)血管内皮細胞シート移植による毛細血管誘導技術の確立:温度応答性培養皿上で血管内皮細胞を培養して増殖させ低温処理により回収した血管内皮細胞シートを創傷部位に移植することで、毛細血管を誘導できることを我々は明らかにしている(Plast Reconstr Surg,101,1552-1560,1998)。この知見を臨床に生かすことを目的として、最適な毛細血管誘導条件を検討した。細胞は血管内皮細胞以外に、末梢血由来血管内皮細胞前駆細胞(EPC)、骨髄由来幹細胞を用いた。それぞれの細胞を安定に単離する技術を確立できた。次年度にも引き続いて、移植後の毛細血管の誘導効率を定量的に評価する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masayuki Yamato: "Thermo-Responsive Culture Dishes Allow the Intact Recovery of Multilayered Keratinocyte Sheets without Dispase by Only Reducing Temperature"Tissue Enngineering. 7. 473-480 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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