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2004 年度 実績報告書

う蝕原性口腔連鎖球菌グルカン合成酵素の立体構造解析に基づく新規阻害剤創製

研究課題

研究課題/領域番号 13557161
研究機関岡山大学

研究代表者

福井 一博  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70034171)

研究分担者 井上 哲圭  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (20223258)
前田 博史  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (00274001)
苔口 進  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (10144776)
西村 英紀  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (80208222)
児玉 孝雄  九州工業大学, 情報工学部, 教授 (30034200)
キーワードグルカン合成酵素 / 口腔レンサ球菌 / デキストラン / 立体構造解析 / GTF / Streptococcus / 触媒ドメイン / 結晶化
研究概要

本年度は昨年度に引き続いて,口腔連鎖球菌Streptococcus sobrinus 6715株不溶性グルカン合成酵素(GTF)の結晶化条件をハンギングドロップ蒸気拡散法で検討した。完全長GTF, N末端83アミノ酸を欠損したGS6R, C末端のデキストラン結合ドメイン(DXB)を欠損し触媒ドメインのみからなるGS,これら3つのGTF蛋白質を発現・精製し,結晶化条件を検討した。すでに,微結晶(長径0.1mm以下の形状の悪いもの)は幾つか得られているので,各々のGTF蛋白質について,pH,塩濃度,沈澱剤の有無等についてさらに検討を加えた。その結果,完全長GTFでは,pH6-8,塩濃度0-0.2Mの範囲で微結晶が多く得られた(98サンプル中13サンプル)。GS6Rでは,微結晶はほとんど得られなかった。GS6R中のDXBドメインは,円二色性スペクトル分析とトリプシン限定消化の結果から,flexibilityの高いランダムコイルを多く含む構造をとっていると予想された。このflexibilityを抑えるため,低温でのスクリーニングとデキストラン結合状態でのスクリーニングを行ったが,微結晶の数が大きく変化することはなかった。沈澱剤の効果も認められなかった。GSのスクリーニングでは最も多くの微結晶が得られた(98サンプル中18サンプル)。完全長GTFと同様にpH6-8,塩濃度0-0.2Mの範囲で微結晶が多く得られる傾向が見られた。GSについては,さらに詳細に条件検討を行ったところ,X線結晶構造解析に供することが可能と思われる良質の結晶を得ることができた。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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