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2002 年度 実績報告書

歯の移動と歯根吸収の生物学的制御

研究課題

研究課題/領域番号 13557183
研究機関岡山大学

研究代表者

山本 照子  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (00127250)

研究分担者 藤木 辰哉  岡山大学, 歯学部附属病院, 助手 (20322232)
坪井 佳子  岡山大学, 歯学部附属病院, 助手 (50325122)
樋口 義信  中外製薬株式会社, 創薬第二研究所, 主査(研究職)
キーワード生物学的 / 歯の移動 / 固定 / 保定 / 遺伝子導入 / CTGF / β-galactosidase遺伝子
研究概要

本年度は遺伝子導入の条件設定を行った.非ウイルス性のHVJ-リポソーム法がアデノウイルスベクター法に比較し,将来的に臨床応用が可能と考えられることから,HVJ-リポゾーム法を用いて遺伝子導入を検討することとした.ラットあるいはマウスの実験的歯の移動モデルにおけるHVJ-リポゾーム法の至適条件を検索するため,以下の実験を行った。
1)in vitroラット骨髄から採取した未分化間葉細胞に対して,ルシフェラーゼ遺伝子を導入し,ルミノメーターにて計測し,導入効率について検討した。
2)in vivoラット下顎頭を骨折させβ-galactosidase遺伝子(LacZ)をHVJ-リポソーム法にて遺伝子導入した.導入3日後に灌流固定後,X-gal染色し導入効率を検討した.脱灰後,薄切切片を作製し,β-galactosidase抗体を用いて免疫染色を行い,遺伝子導入の検討した。これらの結果からHVJ-リポソーム法を用いた遺伝子導入が,実験的歯の移動モデルに応用可能であることが確認された。
3)マウスの歯の移動モデルを確立し、オステオポンチンの発現を経日的に検討した。破歯細胞にオステオポンチンが発現することを初めて見出した。
4)以上の遺伝子導入法を適用し,ODF,OCIF/OPG,PTH,1,25(OH)_2D_3,新規因子,それらの阻害剤,抗体をラットに投与して歯の移動に及ぼす影響について破骨細胞,骨芽細胞,破歯細胞活性を酒石酸抵抗性酸フォスファターゼ,in situハイブリダイゼーション,免疫組織化学等で検討した。3)のモデルマウスを応用して歯根吸収を抑制して歯の移動の制御を効率よく行う方法を検討中である。
5)HVJ-リポソーム法を用いてCTGFの遺伝子導入を試みている.CTGF発現効果を検討するために,ラットの歯の移動群と対照群にCTGFの遺伝子を導入し、1,3,5,7,15日後に上顎骨を取り出し,anti-CTGF抗体によってin situ hybridization,免疫組織化学的にCTGFの発現と局在を確認中である.

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Miyatake, E.: "Mandibular prognathism with transverse maxillary deficiency and skeletal asymmetry treated by segmental high LeFoft I osteotomy and IVRO"Orthodontic Waves. 61(3). 184-190 (2002)

  • [文献書誌] Yosimichi G: "CTGF/Hcs24 interacts with the cytoskeletal protein actin in chondrocytes"Biochem Biophys Res Commun. 299(5). 755-761 (2002)

  • [文献書誌] Deguchi, T.: "Miniature implants for orthodontic anchorage"J Dent Res. (in press). (2003)

  • [文献書誌] Eri MIYATAKE: "Angle Class III case with severe facial asymmetry, unilateral posterior crossbite and temporamandibular disorders treated by LeFort I osteotomy"American Journal of Orthodontics and Dentofacial Orthodontics. (in press). (2003)

  • [文献書誌] Deguchi, T.: "Increase in number of Galanin-immunoreactive nerve fibers in the periodontal ligament during experimental tooth movement in rats"J Dent Res. (in press). (2003)

  • [文献書誌] N.H Moritani: "Interaction of AP-1 and the ctgf gene"JBMM. (in press). (2003)

  • [文献書誌] T.Takano-Yamamoto: "Orthodontics in the 21^<st> Century-Where are We Now? Where Are We Going? (Ed.K.Takada and William R Proffit)"Osaka University Press. 216 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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