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2001 年度 実績報告書

血小板と白血球の細胞接着反応の制御と薬学的応用

研究課題

研究課題/領域番号 13557213
研究機関星薬科大学

研究代表者

辻 勉  星薬科大学, 薬学部, 教授 (00143503)

研究分担者 益田 順一  島根医科大学, 医学部, 教授 (70173747)
キーワードP-セレクチン / 白血球 / サイトカイン / 炎症反応 / 腫瘍壊死因子 / 細胞表面糖鎖
研究概要

活性化血小板および血管内皮細胞に発現するP-セレクチンは,単球や好中球表面の糖鎖に結合し,これら白血球の組織移行を制御している。また同時に,この結合により白血球の機能が調節される可能性が示されている。本年度の研究では,単球からのサイトカイン放出に与えるP-セレクチンの影響を調べた。
ヒト血小板から精製したP-セレクチンを固相化したプレート上で単球を培養し,その培養上清に放出されたサイトカインをELISA法により測定した。また,いくつかのサイトカインで前処理した単球についても同様に固相化P-セレクチン上で培養し,その上清中の腫瘍壊死因子(TNF-α)をELISA法により測定した。その結果,固相化P-セレクチン上で培養した単球からインターロイキン1(IL-1),TNF-α,IL-12,MIP-1(macrophage inflammatory protein-1)α,MIP-1βなどが産生されることが判明した。また,顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF),monocyte chemoattractant protein-1(MCP-1),インターフェロン(IFN-γ)の前処理によって単球からのP-セレクチン依存的なTNF-αの放出が増強されることがわかった。これらの結果から,P-セレクチンが単球からの種々のサイトカインの産生および放出を促進することが明らかとなり,白血球の組織移行の制御のみならず単球のサイトカイン産生能の調節を通して炎症反応において重要な役割を演じていることが推察された.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ogawa, Y., Iwama, M.et al.: "Effect of replacing Asp/Glu residues of cSBL with Asn/Gln and Arg on the activity to Inhibition of cell proliferation in murine leukemia P388 cells"Biol. Pharm. Bull.. (印刷中). (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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