研究課題/領域番号 |
13557230
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 筑波大学 (2003) 兵庫県立看護大学 (2001-2002) |
研究代表者 |
川口 孝泰 筑波大学, 社会医学系, 教授 (40214613)
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研究分担者 |
太田 健一 武庫川女子大学, 生活環境学部, 教授 (20254451)
松浦 和幸 兵庫県立看護大学, 看護学部, 教授 (80254465)
東 ますみ 兵庫県立看護大学, 附置研推進センター, 講師 (50310743)
鮫島 輝美 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (60326303)
鵜山 治 兵庫県立看護大学, 看護学部, 教授 (00185076)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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キーワード | 遠隔看護 / バイタルサイン / 指尖容積脈波 / カオス分析 / ヘルスアセスメント / 慢性疾患患者 / 継続看護 / 糖尿病 |
研究概要 |
高度情報化社会が進むなかで、それらの情報通信網を通じた新しい看護の方法として遠隔看護の研究が進められている。この遠隔看護を実施していく場合に、重要となるアセスメント手段として対象の生体情報をどのような手段で簡便に取得するかは重要な課題である。本研究は、遠隔看護を通じて、簡便に生命兆候を取得していくための手段として、指尖容積脈波の測定結果をカオス分析することによって、新しいかくれた生命兆候の予測につながるのではないかという仮説を立てて、その検証を以下の2つの実験と、一つの実施例から試みた。 (1)指尖容積脈波のカオス分析と自律神経の日内変動についての実験 (2)遠隔看護におけるカオス分析結果の実用性に関する実験 (3)糖尿病患者に対する遠隔看護システムを用いた試験的運用 (1)の実験結果から、指尖容積脈波のカオス解析結果から得られるカオスアトラクターの変化とエントロピー値の変化に何らかの相関があることが示唆された。それらの結果を踏まえて、継続的看護の支援方法として遠隔看護に用いる際に、その値の有効性と評価について、健康人と共に、糖尿病患者に遠隔看護を実施しながら分析を加えた((2))。その結果、カオス分析によって得られた値が、健康度の指標となる可能性が示唆できた。そこで、(3)において、実際の遠隔看護システムのなかで、糖尿病患者に対して長期的な関わりを持ちながら、カオス解析の結果の活用性についての試験的運用を144日間にわたって行った。その結果、カオス分析を含んだ遠隔看護システムの実用性と、継続看護に対する効果性の評価が得られた。
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