研究課題/領域番号 |
13557231
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
横山 寛子 東海大学, 健康科学部, 助教授 (30143150)
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研究分担者 |
守田 美奈子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助教授 (50288065)
和田 恵子 東海大学, 健康科学部, 助手 (10287104)
溝口 満子 東海大学, 健康科学部, 教授 (00287103)
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キーワード | 遺伝 / 遺伝医療 / 遺伝相談 / 遺伝看護 / 遺伝専門看護職 / 遺伝カウンセリング / 遺伝看護研究 |
研究概要 |
1.研究の経緯 萌芽的研究において、遺伝医療への看護職参入の必要性と、その看護教育における「遺伝学」導入に向けて課題を明らかにしたが、未だ看護職全体の遺伝への関心度は低く「遺伝」と「看護」の接点を明確に看護職に伝えていくことこそ、今後の「遺伝看護」の発展を左右するもとの思われた。そこで、「遺伝」に興味ある看護職との情報交換を行うと共に、諸外国での遺伝看護のあり方を把握し、「遺伝看護学」構築に向けての基礎的情報を収集することが今年度の目標であった。 2.研究実施内容 目的:国内外の遺伝医療への看護職の参入状況の実態を把握するための基礎的データーを収集する。 方法:国内で開催された遺伝関連の講演会・研究会・学習会・セミナーに参加し、参加者より情報収集を行った。 諸外国の遺伝看護に関しては、「遺伝看護セミナー」に参加し、実践的な部分の情報を入手することができた。 また、当初予定されたていたISONGの参加は、同時多発テロの影響を受け参加できなかった。 3.結果 日本における遺伝医療への看護職の参入状況は、前年度のアンケート調査で明らかにされたものと同じように、臨床に従事する看護職では未だ医師に付随したかたちでの参入が中心であった。しかし、保健所あるいは保健センターなどの地域医療の場に従事する保健職では、直接的にクライエントから相談を受けるといった状況が確認されが、未だシステマティックな対応は少なく、相談業務の一環としての取り扱いが多かった。つまり、「遺伝相談」を前面に出している看護職の対応には至っていなかった。 4.考察 遺伝医療は近年急速な進歩を遂げているが、看護職の「遺伝」への参入は未だに希薄な状況である。それは、遺伝看護の重要性に対する認識が看護管理職の中に薄いことが大きな障害になっているように考えられた。
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