研究課題/領域番号 |
13557232
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
藤村 龍子 東海大学, 健康科学部, 教授 (90070763)
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研究分担者 |
江川 幸二 東海大学, 健康科学部, 講師 (90276808)
雄西 智恵美 東海大学, 健康科学部, 教授 (00134354)
村中 陽子 東海大学, 健康科学部, 教授 (30132195)
中澤 博江 東海大学, 医学部, 教授 (20110885)
有田 清子 東海大学, 健康科学部, 講師 (00276875)
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キーワード | デジタル教材開発 / 臨床判断能力 / 看護介入 / 成人看護学 / 看護基礎教育課程 / 医療情報学 / 事例学習法 |
研究概要 |
デジタル教材作成の基礎資料とするために、本学で昨年度に実施したISDN回線とテレビ電話を用いた看護情報学の遠隔授業の試みに関して評価を行った。その結果、電子メールや掲示板を用いての講義資料配布や質問受付に関しては、7割以上の学生が問題ないと答えており、デジタル教材実施時に問題となる可能性のある、教員との情報交換手段については、十分に機能することが予測できる結果が得られた。また提出課題から判断される教育効果も良好であることが明らかになった。さらに本学でこれまで実施してきた教材に関する評価を、成人看護学実習における学生の戸惑いとの関連で行った。その結果、学生は従来の授業形式や授業内容は、実習に活用しにくいものであると感じており、その結果実習において戸惑いを感じることにつながることが明らかにされた。したがって、学生のニーズを踏まえた教材開発の必要性と、その方向性が示唆された。 平成13年6月、第22回国際看護婦協会大会(デンマーク)に出席し、教材ソフト開発に必要な看護実践の国際的動向の調査としてインターネット活用状況の情報集を行った。患者権利の擁護、感染コントロール、変化へのリーダシップ・パートナーシップ育成の方向は、世界共通の課題であることがわかった。また、英国の第10回保健医療情報学世界大会において、臨床判断能力向上のためのデジタル教材に関する情報収集を行い、医学教育分野でWebを用い、「Virtual Medical School」を構築した台湾とフランスの報告内容を参考資料として持ち帰ることができた。 13年度は、デジタル教材作成のための枠組み作りに役立てるため、看護基礎教育課程で使用されている事例学習法(ケースパケッジ・VTR教材・CAIソフトなどを用いた)の使用実態と評価に関するアンケート調査を、全国の看護系大学および短期大学165校に依頼している。今後、聞き取り調査に対して承諾の得られた施設に対して、さらに詳細な内容に関して訪問して聞き取り調査を実施する予定である。本年度は、比較的情報収集とデジタル教材化に向けての枠組み作成に時間を要した。さらに、今年度は、デジタルソフトの開発に先駆けて、医学映像研究所作成のVTRソフト「口腔ケア」「感染コントロール」の編集・監修に取り組んだ。
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