研究課題/領域番号 |
13557232
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
藤村 龍子 東海大学, 健康科学部, 教授 (90070763)
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研究分担者 |
有田 清子 東海大学, 健康科学部, 講師 (00276875)
雄西 智恵美 東海大学, 健康科学部, 教授 (00134354)
村中 陽子 東海大学, 健康科学部, 教授 (30132195)
中澤 博江 東海大学, 医学部, 教授 (20110885)
江川 幸二 神戸市看護大学, 助教授 (90276808)
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キーワード | デジタル教材 / 臨床判断能力 / 看護介入 / 看護基礎教育課程 / 事例学習 / 成人看護学 |
研究概要 |
平成14年度は、昨年度実施した全国の看護系大学・短期大学(165校)の事例学習方法の実態調査結果の分析を継続して行った。そこで、明らかになったことは、(1)シュミレーション的教育技法として、ペーパーペイシェントを活用して看護過程の事例演習を行っているのが大半である。(2)成人看護学においては、日本で頻度の高い病態をもった複数の患者・家族を設定した事例演習を行っている。(3)状況設定に含まれる内容は、特定の病態をもった患者の生活過程に対応する看護が含まれている。(4)事例演習の学習課題として、いくつかの概念や事柄を組み合わせて設定している。(5)事例作成には、意図的に重要概念を学習課題として取り組んでいた。多く含まれた概念として、病態学、看護過程、セルフケア、解剖生理学、ライフスタイル、薬理学、不安、栄養学、ボデイイメージ、ストレス・コーピング、QOL、患者教育、ソーシャルサポート等がであった。将来の教材開発として、模擬患者の活用、コンピュターを活用した教材開発を望み、必要に応じては、大学間の共同利用を求めていた。 以上の教材利用のニーズを重視しながら、今年度の大半はデジタル教材の利点と看護学生の臨床判断能力を育成する為のweb化設計のコースアウトラインの枠組みを検討し、ソフト作成を行った。その際、研究代表者がこれまで製作したVTR教材「アセスメント事例集:慢性呼吸不全患者の看護事例」を活用し、ビジュランVDO教育システム(医学映像教育センター)のなかにin putし、専門的知識を活用して状況判断する能力を育成する為の設問と解答を用意する作業を行った。また、解答の示唆を得る為にVODサーバー・webサーバーを利用してキーワード検索によって病態学の知識を確認するための討議を重ねた。次年度も未完のソフト作成過程を継続する。 年度末には、こうした過程についての評価を得るため、研究分担者4名は2003年2月20〜26日まで、カルフォニア大学ロスアンゼルス校デジタル教材デザイン学部.H.J.Uijtdehaage講師を訪問。UCLAの教材開発の実態を把握すると同時にe-Learning運営上の課題とサーバの管理・メイテナンスについての新たな助言を受けることができた。
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