研究課題/領域番号 |
13558005
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
矢野 桂司 立命館大学, 文学部, 助教授 (30210305)
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研究分担者 |
古賀 慎二 立命館大学, 文学部, 助教授 (10234725)
中谷 友樹 立命館大学, 文学部, 助教授 (20298722)
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キーワード | Geo Computation / GIS / 消費者購買行動調査 / 湖南市域 / 草津市 / 産官学連携 |
研究概要 |
今年度は、対象地域である草津市を中心とする湖南地域の、既存のあらゆる地域情報の収集と大規模な住民意識の調査を行い、それらをGIS上に取り組んで、バーチャルに現状を視覚化させた詳細なモニタリング・システムを構築することを目的とした。今年度の研究実積は以下のようである。 1)市販の地理情報の購入とそれらの精度の検証:湖南地域を構成する3市4町の最新のデジタル地図や新しい地理情報のデジタル・データを購入し、GISデータベースを作成した。また、道路ネットワークに関しては、国土交通省のGIS事業に参加し、現存する様々なネットワークデータを入手し、それぞれのネットワークデータのもつ長所短所を明らかにした(GIS)モデル事業の中間、最終報告会で発表)。 2)大規模アンケートの実施:草津商工会議所と連携し、草津市約5万世帯の全戸を対象とした消費者購買行動調査を実施した(実際の配布は2002年3月中旬に実施予定)。 3)モニタリングシステムの構築:高性能なコンピピュータ上で、湖南地域のあらゆる地理情報をGIS上に表示できるようにした。それらデータベースは、基本的にArc Viewで表示可能なものとした(その一部の成果は、社会地図やジオデモグラフィクス構築として発表した)。 4)英国におけるGeocomputation研究の調査:2001年9月上旬に、地域科学学会に参加し、Geo Computationの第1人者である、Newcastle大学A.Stewart Fotheringham教授とLeeds大学Graham Clarke教授と会合をもち、Geo Computationの技法に関する情報収集や意見交換を行った(Geo Computationのレヴューの一部を発表した)。 5)自治体などの連携の強化:社会的な応用の実現するために、自治体をはじめ関連機関の実務者を含んだ研究会を発足するための事前交渉として、滋賀県庁IT推進謀と会合を重ねた。また、その際に滋賀県庁の所有するGISデータの提供を受けた。
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