研究課題/領域番号 |
13558005
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
人文地理学
|
研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
矢野 桂司 立命館大学, 文学部, 教授 (30210305)
|
研究分担者 |
中谷 友樹 立命館大学, 文学部, 助教授 (20298722)
古賀 慎二 立命館大学, 文学部, 助教授 (10234725)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2003
|
キーワード | GeoComputation / GIS / Spatial Interaction model / Microsumulation / Consumer behaviour / WebGis / questionnaire on consumer behaviour / Kusatsu City |
研究概要 |
本研究は、人口急増地域の1つである滋賀県草津市を対象に、GeoComputationの立場から、消費者購買行動研究の新たな展開を切り拓こうとしたものである。 高速かつ大容量のコンピュータと膨大な地理情報に支えられた新しいGIS(地理情報システム)環境は、GeoComputation研究として1990年代中葉以降、欧米を中心に展開する。そこでは、理論的に精緻化された数理モデルを、この新しいGIS環境で、現実社会へ応用しようとする実践的試みがみられる。 本研究の最大の特徴は、既存のマーケッティングGISとは異なって、大規模なアンケート調査によって、現実の買物行動に関わる様々なデータを収集し、地理学の視点からそれらをGISで表示して、さらに、現実のデータに基づいた予測モデルを構築している点にある。しかも、その詳細な調査データが、2000年3月と2002年3月の2時点で得られる点にある。 この貴重な購買行動データを用いて、精度の高いインパクトモデルの構築、英国で展開し始めた空間的マイクロシミュレーション手法を用いたより詳細かつ現実的な消費者行動の分析を可能とした。こうした新しいGeoComputation手法によって、草津市内の消費者購買行動の実態を明らかにするとともに、各店舗の利用世帯数や売り上げなとを予測することが可能となった。さらに、これらのインパクト分析を用いることにより、地域計画での施設配置計画を支援することができる。 なお、本研究では、かかる分析結果を、WebGISを通して表示するシステムを試験的に構築した。こうした新しいGeoCompntation手法は、社会的応用に大きく貢献することが期待されている。草津商工会議所や草津市における実践的な利用に資するよう継続的に改良を重ねて行きたい。
|