研究課題/領域番号 |
13558011
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
杉本 雅則 東京大学, 情報基盤センター, 助教授 (90280560)
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研究分担者 |
橋爪 宏達 国立情報学研究所, 情報メディア研究系, 教授 (40172853)
稲垣 成哲 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (70176387)
楠 房子 多摩美術大学, 美術学部, 助教授 (40192025)
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キーワード | 協調学習支援 / 物理世界と仮想世界との融合 / ヒューマンコンピュータインタラクション / 教育現場での評価、実践 / ボード型入力装置 / コンピュータシミュレーション / 環境問題の学習 |
研究概要 |
本年度は、システムの構築(ハードウェア、ソフトウェア)、および教育現場での評価に向けた予備実験を進めた。具体的には、以下のような課題に取り組んだ。 1)ボード型入出力装置の開発と性能向上 ボード上に置かれた物体の種類および認識を可能にするため、RFID(Radio Frequency Identification)技術を応用したボード型入力装置の構築を行った。本研究グループのこれまでの研究によって開発されたプロトタイプ版のボード型入力装置を改良することにより、より性能の高い装置を製作した。具体的には、学習者の物理世界での操作に対する仮想世界からのフィードバックをより効果的に実現するという目的のため、ボード上に配置された物体の位置と種類を0.1秒以内で認識するという機能を実現した。これにより、ボード上で都市設計を行う際、学習者が家や工場などの小型模型(コマ)を配置するとほぼ同時に、それがどのように都市環境に影響を与えるかを示すことが可能となった。 2)シミュレーションソフトウェアの設計と開発 ボードゲームと連携するシミュレーションソフトウェアの設計に当たり、シミュレーションモデルおよび効率の良い計算アルゴリズムの設計を行った。また、小学生にとってもシミュレーション結果を直観的かつ容易に理解できるようにするため、情報視覚化を含めたユーザインターフェイスのデザインを進めた。 3)教育現場での予備実験 本実験に先立って、簡単な機能を実装したプロトタイプシステムを用い、予備実験を行った。実験データを分析し、システムの学習支援効果について検証した。また、今後の開発に向けて、システムの改良点を明確にした。
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