研究課題/領域番号 |
13558013
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
松田 稔樹 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教授 (60173845)
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研究分担者 |
高橋 和弘 中京大学, 情報科学部, 講師 (00236267)
波多野 和彦 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (50198751)
野村 泰朗 埼玉大学, 教育学部, 助教授 (30312911)
玉田 和恵 東京経営短期大学, 経営情報学科, 講師 (20299902)
久東 光代 日本女子大学, 人間社会学部, 講師 (10234444)
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キーワード | 普通教科「情報」 / 高等学校 / 学習評価 / 教材開発 / 支援システム / 情報活用能力 / 学習モデル / 情報的な見方・考え方 |
研究概要 |
本研究の目的は、普通教科「情報」の望ましい指導モデルを構築し、それに基づく教師支援システム、特に教材開発支援に焦点を当てたシステムを開発することである。今年度は、昨年度に行った実践授業の成果をふまえ、まず、授業設計や教材開発に役立つようなCD-ROM教材を開発し、提供した。また、これを教職課程の「情報科教育法」の授業で活用し、有効性を検討した。その一方で、「情報的な見方・考え方」の習得に着目した評価方法や、それを支援するシステムの開発を検討した。「情報的な見方・考え方」は単に暗記しているだけでは問題解決に役立たない。したがって、その習得の程度を評価するには、与えられた課題解決を行う過程でそれらをどれだけ活用できたかを見る必要がある。その際、課題解決過程のプロトコル情報を簡便に収集・分析する方法が必要になる。本研究では、シミュレーション&ゲーミング手法を活用してその評価を行うことを考え、「情報」の授業実践でよく扱われている課題の中から、「合宿先の予約課題」と「プレゼンテーション作成課題」を具体的な教材例として、それらの課題に限定せずにある程度汎用に利用できるWebベースの授業実施支援システムを開発した。実際に、当該システムを用いた授業を実践し、「情報的な見方・考え方」の習得の程度を評価可能なこと、システムを用いた授業を行うことで、「レポート作成の困難度意識」の軽減に役立つことを確認した。さらに、情報モラルの指導についても、「3種の知識」による指導法と「事例中心」の指導法とを学習者の道徳的規範知識の習得程度や提示する教材例との交互作用に着目しながら比較するとともに、ゲーミング手法を活用した教材開発の準備を行った。
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