研究課題
本年度は、以下の研究を実施した。1.現実世界と仮想世界の幾何学的位置合わせ前年度に開発した赤外線ビーコンとRFIDタグからなる環境埋め込み型センサ群を用いた位置同定と歩数計測に基づく実環境と仮想環境の幾何学的位置合わせ法の実環境での有効性の評価を行い、ユーザの移動に伴い連続的に位置合わせを行うためのセンサ設置間隔等を明らかにした。また、赤外線センサに対する電源供給方法に関して、天井蛍光灯から電源を得るためのアタッチメントを設計・試作した。2.現実世界への注釈情報の付加無線LANを介して着用型システムから実時間で注釈情報を追加・更新・引用できるネットワーク共有型注釈データベースを構築した。これによって、着用型拡張現実感システムによる場所に依存した情報の実時間での発信と受信を可能にし、複数ユーザ間での情報共有を実現した。また、実環境への情報付加を行うためのWebブラウザを用いたユーザインタフェースを開発した。3.プロトタイプシステムの開発着用型拡張現実感システムのプロトタイプシステム開発を完了し、屋内外無線LAN環境(IEEE802.11a及びb)での注釈データベース共有に関する実験を行った。本実験により、環境埋め込み型センサ群を用いた着用型拡張現実感システムの有効性を確認した。また、21世紀COEプログラム・シンポジウム、第2回複合現実感国際会議(東京)等において、本システムのデモ展示を行い、着用型拡張現実感システムの可能性を世に示した。
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