研究分担者 |
吉川 耕司 名城大学, 助教授 (80220599)
角本 繁 日立製作所, 中央研究所, 技術主幹
岡田 憲夫 京都大学, 防災研究所, 教授 (00026296)
畑山 満則 京都大学, 防災研究所, 非常勤講師(COE研究員)
田中 聡 京都大学, 防災研究所, 助手 (90273523)
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研究概要 |
阪神・淡路大震災の経験を基に,自治体情報システムのあるべき姿として,中核に時間管理GISを据え,災害直後から利用を目的としたリスク対応型地域空間情報システム(RARMIS : Risk-Adaptive Regional Management Information System)概念に基づくシステムを提案してきた. 本研究では,このRARMIS概念を実現するために開発を進めてきた時空間GIS(DiMSIS)を基盤とし,平常業務と災害時業務を連続して扱うことができる自治体窓口対応アプリケーションシステムと,災害発生時に自治体と連携し活動する地域コミュニティーでの利用を考慮したアプリケーションシステムのプロトタイプ開発と,平常時の活動への効率のよい導入,災害時における情報収集・管理活動への円滑な適応を同時に可能にするマニュアル(マルチメディア技術を応用したデジタルコンテンツ)の開発を行い,災害直後から利用できる自治体情報システムの確立を目指す.また,開発するシステムは,国内外の複数の自治体や地域コミュニティーに実際に利用してもらうことで評価を行い,この結果を基に,災害直後から利用できる総合的なシステムのフレームワークを行なうことを目的とする. 本年度は,自治体,地域活動への導入課題の明確化を目的として,神戸市長田区役所,真陽地区防災福祉コミュニティー,富山県婦中町,鳥取県智頭町,岐阜県白川町,トルコ ドゥズジェ市における情報処理化の現状把握,GIS導入の可能性に関する調査及び,プロトタイプシステムの開発を行った.次年度は,これらの情報を交換し,地域の特徴とGISの導入法に関する検討を行う予定である.
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