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2001 年度 実績報告書

RNAiトラップ法によるマウス肝炎ウイルス抵抗性マウスの開発

研究課題

研究課題/領域番号 13558098
研究機関熊本大学

研究代表者

山村 研一  熊本大学, 発生医学研究センター, 教授 (90115197)

研究分担者 浦野 徹  熊本大学, 動物資源開発研究センター, 教授 (90101899)
キーワードRNAi / 2本鎖RNA / マウス肝炎ウイルス / 遺伝子トラップ / 遺伝子置換 / Cre-loxP
研究概要

アンチセンスRNAを発現させることにより、センスRNAと結合させ、その翻訳を抑制し、遺伝子機能を阻害できることが知られている。しかし、線虫やショウジョウバエの実験から、2本鎖RNAを発現させたほうが、遺伝子機能の阻害効果が強いことが示され、この現象をRNA interference (RNAi)とよぶようになっている。マウス肝炎ウイルス(MHV)は、遺伝子改変マウスのやり取りが活発化している現在、実験用マウスの管理上最も厄介で汚染確率の高いウイルスである。これを防止するため、RNAi法の利用を考えた。MHVは、細胞に感染後、(+)strand RNAをもとに(-)strand RNAが合成され、これから7〜8種類の、(+)strand RNAが合成され、それぞれの蛋白が翻訳される。したがって、これまで我々が開発してきた遺伝子トラップ法を行うと同時に、MHV耐性を付与するため遺伝子トラップベクター内にウイルスの増殖に関与する蛋白を作るもととなる部分を組み込み、トラップ後に2本鎖RNAを発現させ、MHV抵抗性マウスを作製することを目的とした。この方法が有効かどうかを検定するために、すでにc-crk遺伝子をトラップしているESクローンを用いた。このクローンでは、lox71を含むベクターが挿入されているので、lox66を利用して、逆向きのc-crkを導入することができる。その結果、果たして2本鎖RNAが形成されるかを解析したところ、アンチセンス及びセンスプローブで検出されるRNA,すなわち2本鎖RNAが存在することを示唆する結果をえた。現在、c-crkの機能が疎外されているかどうかを検討中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Ogawa, M. et al.: "The lacZ gene under the control of the 7kb of human dystrophin muscle specific promoter is expressed in cardiac muscle but not in adult skeletal muscle in transgenic mice"Neuromuscular Disorders. 11. 244-250 (2001)

  • [文献書誌] Hoshino, T. et al.: "IL-18 transgenic mice : in vivo evidence of a broad role for IL-18 in modulating immune function"J. Immunol. 14. 7014-7018 (2001)

  • [文献書誌] Toda, K. et al.: "Targeted disruption of the aromatase P450 gene (Cyp19) in mice and their ovarian and uterine response to 17 -oestradiol"J. Endocrinol. 170. 99-111 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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