研究分担者 |
荒井 裕国 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (50202718)
中村 真人 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助教授 (90301803)
坂本 徹 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10101875)
大内 克洋 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助手 (20322084)
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研究概要 |
この研究開発では、拍動型電気機械駆動補助人工心臓と全置換型人工心臓の慢性動物実験による臨床応用への展開・発展を目指した。生体環境を模擬した耐久試験において、3ヶ月以上の連続運転が可能であり、また、現在3ヶ月の連続運転が継続しており、デバイスの耐久性に関しては、満足する進歩が得られた。慢性動物実験においては、ポンプ内での血栓形成は認めなかったが、人工弁やカニューレなどの接続部位における血栓形成に起因する塞栓症や術前実後管理などの理由で、実験は3週間(計5頭5,6,17,17,18日間生存)で終了した。今後、更なる改善を加え、目標の3ヶ月生存を一日も早く実現し、臨床応用への準備を進めたいと考えている。TAHに関しては、解剖学的適合性、埋め込みし手技、体外循環、麻酔や術後管理に関して満足する結果が得られ、動物は術後自力で規律できるようになった。VADの実験を通して、共通要素技術の改善が進められており、VADの動物実験が1ヶ月をクリアした時点で、チャレンジしていきたいと考えている。 遠心血液ポンプの開発に関しては、将来的なデバイスである磁気軸受けや動圧軸受けを有する完全非接触式血液ポンプの実現を目指して、今日までに培ってきた知識や経験を生かし、一日も早く、臨床応用可能な安全な血液ポンプの実現を目指す予定である。
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