研究課題/領域番号 |
13571008
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
大津 和子 北海道教育大学, 教育学部・札幌校, 教授 (80241397)
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研究分担者 |
黒田 一雄 広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 助教授 (70294600)
岡田 亜弥 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 助教授 (00313982)
内海 成治 大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 教授 (80283711)
佐藤 尚子 広島大学, 教育学部, 教授 (10215824)
江原 裕美 帝京大学, 法学部, 助教授 (40232970)
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キーワード | 基礎教育 / 教育開発 / ジェンダー / 国際協力 / 識字教育 / 女子教育推進カリキュラム |
研究概要 |
平成13年度からの研究計画にもとづき、今年度は以下の調査を中心に研究をすすめることとした。 大津和子は、昨年度に引き続きウガンダのマサシにノンフォーマル教育ブログラムであるCOPEの学習センターを訪間して授業を参与観察するとともに、校長、教師、子ども、保護者へのインタビューおよび授業観察を行った。調査研究の成果を「北海道教育大学紀要」に発表するとともに、女子教育推進セミナー(国際協力総合研修所)などで発表、報告した。 内海成治はケニア国ナロック県のマサイの小学校において、近代的教育システムが伝統的な社会にどのように組み込まれているか、導入されたシステムがどのように社会に影響を与えているかを明らかにするために、IST (Individual Student Tracing Method)法を用いて調査を行った。 江原裕美は、ブラジルの民間セクターによる初等教育の展開に焦点をあてて調査を行った。ブラジルでは各州の企業連盟が行う社会サービス網が発達し、教育面でも幅広く活動しており、社会教育と生涯教育の観点から注目されている。この活動がどのように学校教育を補完しており、どのような意義を有しているのかを明らかにした。 服部美奈は、インドネシアのロンボクで小学校を訪問し、イスラム教が教育の中にどのような位置を占め、女子教育に対してどのような影響を与えているかについて、調査を行った。 高橋美紀は、ベトナムで昨年からはじまったカリキュラム改革に関して教育省および学校を訪問して情報を収集し、さらに山岳部少数民族の女子教育に関してもNGOなどを訪問して調査を行った。 平成15年度は、木村涼子が中近東に、内海成治、大津和子がアフリカに調査に出かけるとともに、佐藤尚子、岡田亜弥、黒田一雄、江原裕美、佐藤真理子が、これまでの調査研究の成果を国際的な学会で発表する予定である。また、世界の発展途上国における基礎教育のカリキュラム/プログラムに関して議論、考察を重ね、その成果を最終報告書として出版する予定である。 なお、平成13年度の調査研究の成果とあわせて、現在ホームページ成果を公表する準備をしており、最終報告書の内容もすべてホームページで公表する予定である。
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