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2002 年度 実績報告書

長期的視野における韓国の地域社会伝統研究―近世両班社会から現代都市へ―

研究課題

研究課題/領域番号 13571014
研究機関東北大学

研究代表者

嶋 陸奥彦  東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (30115406)

研究分担者 古川 宣子  大東文化大学, 国際関係学部, 助教授 (20307143)
キーワード韓国 / 地域社会 / 社会階層 / 歴史 / 植民地 / 伝統教育 / 都市化
研究概要

8月初に韓国大邱市の慶北大学校において、海外研究協力者もまじえて研究会を行い、各人の研究の進捗状況を確認した。
研究代表者および分担者の研究実績は以下の通りである。
I.親族集団と地域社会(嶋担当):
(1)17世紀末〜19世紀中期の戸籍のデータベースを用いて、次の二つの課題を検討した。
a.各世帯について奴婢・雇工の有無および人数を確認し、その視点から10の村落を比較し、同一地域社会内における各集落の特色の把握を試みた。
b.18世紀前半の一つの親族集団に注目し、その所有する奴婢について、家族関係の復元の可能性について検討した。
(2)7月末〜8月にかけて第二回現地調査を実施し、現代の都市化状況に関連し、新たに開発された高層アパート団地地区において、路傍に形成された露天商街の概況を確認した。
II.植民地期の教育と伝統的社会組繊(古川担当):
2月に第二回現地調査を実施し、次の二点を中心に資料収集を行った。
(1)上仁洞の儒林が関与した独立運動である「国権回復団事件」及び「パリ長書事件」について先行研究を収集し、事件の概要について調査した。
(2)植民地期月背地区の中心的教育機関である月背普通学校について調査を行い、学籍簿から該学校に通学した人々の氏名を確認した。そのうちの8名に第1次インタビュー調査を実施し、彼らの教育行動の一端が具体的に把握できた。また、当時上仁洞に存在した書堂4ケ所と夜学及び私立学校1校のおおよその場所が確認され、教師名も数名明らかになった。書堂1ケ所については現存する建物を踏査した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 嶋 陸奥彦: "Changing Household Composition in Late Choson-Period Korea, with Special Reference to Female Members"International Symposium, International Research Center for Japanese Studies. 19. 247-268 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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