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2003 年度 実績報告書

東アフリカ海岸地域におけるイスラムの多様性とネットワークに関する人類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13571016
研究機関一橋大学

研究代表者

浜本 満  一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (40156419)

研究分担者 花渕 馨也  北海道医療大学, 看護福祉学部, 講師 (50323910)
慶田 勝彦  熊本大学, 文学部, 助教授 (10195620)
大塚 和夫  東京都立大学, 人文学部, 教授 (70142015)
キーワードイスラム / マドラサ / モスク / 憑依 / 都市 / 布教 / インド洋 / ケニア・タンザニア・コモロ・アラブ
研究概要

本年度は、3年計画の最終年度として、研究分担者がそれぞれの調査地において1〜3ヶ月の調査を実施し、イスラム・ネットワークの実態と、非ムスリムとの相互関係に関するデータの収集を継続すると同時に、各地域で得られた知見を相互に比較し、東アフリカ地域におけるイスラムの動態についての全体像を描く総括を行った。
慶田は、ケニアのマリンディを拠点にムスリムと非ムスリムが混在する都市・農村部で調査を行い、ギリアマ人の日常的な相互交渉を通じたイスラム・イメージと他者認識の形成について研究を行った。
花渕は、ムスリム社会であるコモロ諸島において調査を行い、インド洋西域の海域世界における交易と移住のネットワークによる非ムスリム社会との歴史的接触と、ムスリムの霊と非ムスリムの霊が混在する憑依霊信仰の実践との相互関係について研究を行った。
大塚は、これまでの現地調査によって収集したモスクとマドラサ(イスラム学校)に関する資料の整理と分析を国内において行い、アラブから東アフリカに広がるイスラムの諸宗派と教育のネットワークに関する研究を発展させた。
浜本は、現地調査を通してサウジ・アラビアからの資金援助によって進められているケニア後背地におけるモスク建設とローカルな人口によるその誘致運動、その後の需要のあり方を調査し、こうした布教の活動と地域におけるイスラム・イメージとの接合について研究するとともに、研究会を開催し全体の研究の総括を行った。尚、本研究の成果として、研究報告論文集を作成中である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 大塚 和夫: "記述されたものと、記述されなかったもの-アラビア半島、エジプト、スワヒリ"季刊民族学. 第106号. 26-29 (2003)

  • [文献書誌] 大塚 和夫: "新春特別対談「実践的人類学をめざして」"月刊みんぱく. 1月号. 2-7 (2004)

  • [文献書誌] 慶田 勝彦: "妖術と身体-ケニア海岸部における翻訳領域-"民俗学研究. 63(3). 289-308 (2002)

  • [文献書誌] 慶田 勝彦: "旅する憑依霊-ケニア東海岸における精霊憑依ペーポについて-"こころと文化. 2(1). 18-27 (2003)

  • [文献書誌] 花渕 馨也: "症状と文脈-コモロにおける病気経験-"北海道医療大学人間基礎科学論集. 29号. 23-38 (2003)

  • [文献書誌] 大塚 和夫(佐藤次高編): "「人類学とイスラーム地域研究」『イスラーム地域研究の可能性』"東京大学出版会. 264(77-100) (2003)

  • [文献書誌] 大塚 和夫(伊藤修太郎監修): "「文明間対話の基礎づくりにむけて」『文明間の対話にむけて-共生の比較文明学』"世界思想社. 258(172-191) (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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