研究課題/領域番号 |
13571028
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
佐藤 智水 岡山大学, 文学部, 教授 (40116463)
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研究分担者 |
宮崎 洋一 広島文教女子大学, 人間科学部, 助教授 (50258290)
黄 暁芬 東亜大学, 総合人間・文化学部, 教授 (20330722)
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キーワード | 石核文字 / 造像 / 墓誌 / 北魏 / 北朝 / 石窟 / 仏教 / 道教 |
研究概要 |
本年度は、8月19日から9月4日にかけて陜西省渭北地域と河南省洛陽周辺の仏教石窟や博物館の石刻史料の調査を行った。調査は、共同研究者の黄暁芬教授、宮崎洋一助教授、及び岡山大学大学院生4名の協力を得て行なった。 陜西省の調査対象は、黄陵県(索羅湾石窟・麥洛安石窟)、宜君県(秦家河摩崖・彭村石窟・花石崖石窟、文化館)、耀県(薬王廟・薬王山摩崖・耀県碑林)、西安市(西安碑林・陜西省考古研究所・青龍寺)であり、河南省は河南省博物院・龍門石窟(古陽洞・火焼洞・魏字洞)、偃師商城博物館・水泉石窟・虎頭寺石窟・古墓博物館・関林、孝文帝陵・洛陽市博物館である。それぞれ可能な限り石刻文字史料を採集・移録し、写真を撮った。採拓は許されない為、若干の拓本を購入した。 当初予定のアメリカの美術館調査は9月の貿易センタービルへのテロ攻撃事件のため、次年度以降に延期した。代わって、国内の美術館所蔵の造像銘史料の調査を行った。滋賀県信楽のMIHO美術館、大阪市立美術館、京都国立博物館、東京国立博物館等である。 移録したメモは清書してパソコンに入力し、写真はデジタル処理して保存する作業を進めている。また、そのなかの重要史料については、「六朝刻文史料研究会」解読会を月1回開き集中的に史料解析を行っている。整理できた史料については、2002年発行予定の研究会雑誌「石に刻まれた歴史と文化」(仮称)に掲載予定である。 本調査・研究の展開過程において、中国社会科学研究院・歴史研究所の侯旭東氏、故宮博物院原研究員の李静杰氏、西安碑林研究員の李雪芳氏、アメリカのデューク大学助教授のスタシレー・アベ氏との研究交流が進展した。侯旭東・李静杰両氏からは研究会雑誌に寄稿をいただき、アベ氏は渡日して7月の研究会で講演をいただいた。
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