研究課題/領域番号 |
13571028
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
佐藤 智水 岡山大学, 文学部, 教授 (40116463)
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研究分担者 |
宮崎 洋一 広島文教女子大学, 人間科学部, 助教授 (50258290)
黄 暁芬 東亜大学, 総合人間・文化学部, 教授 (20330722)
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キーワード | 石刻文字 / 造像 / 墓誌 / 北魏 / 北朝 / 石窟 / 仏教 / 道教 |
研究概要 |
研究の第2年度に当たる本年度は、第一の研究課題である4〜6世紀華北の石刻文字史料集成の作成にむけて、昨年度に引き続き、以下の研究活動を主として行った。 1.現地での実物調査 8月15日から11日間、山西省西南の博物館及び各地に散在する石窟や碑石・造像を探索し、石刻史料を採集・移録し写真撮影を行った。調査地は太原市から運城市周辺まで晋南の13の市県を廻った。その後引き続き陜西省に移動し、7日間、耀県の石窟及び碑林、西安の碑林・臨潼博物館で調査を行った。また11月28日から10日間渡米し、シンシナティ美術館及びメトロポリタン美術館で、未公表の仏教造像銘文の調査を行った。中国での調査は研究協力者の岡山大学佐川英治助教授及び大学院生3名の協力を得て行ない、アメリカでの調査は単独で行った。 2.収集史料の整理と史料集成の作成 収集した移録史料はパソコンに入力し、写真はデジタル処理して保存する作業を進めた。うち耀県碑林の造像銘については『陜西省耀県の薬王山碑林造像銘1』(初稿)としてまとめた。 3.史料の分析と研究 重要史料については、史料解読会(月1回)を開き、共同で解読分析を試みた。また10月5日・6日に「5〜6世紀中国の道教像と仏像-その歴史的・文化的背景」をテーマとする六朝刻文史料研究会を開いて、神塚淑子(名古屋大学教授)・八木春生(筑波大学助教授)・斎藤竜一(大阪市立美術館研究員)の各氏の報告をもとに、課題について論議を深めた。 4.国際協力の展開 昨年度の侯旭東氏・李静杰氏・李雪芳氏との交流の進展に加えて、本年度は曁南大学古籍研究所の張玉春教授、シンシナティ美術館の宋后媚研究員との研究交流を開始した。
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