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2001 年度 実績報告書

パプアニューギニアにおける太平洋戦争:占領施策、歴史認識、戦争による社会変容

研究課題

研究課題/領域番号 13571029
研究機関立教大学

研究代表者

豊田 由貴夫  立教大学, 文学部, 教授 (20197974)

研究分担者 川崎 一平  人間環境大学, 人間環境学部, 教授 (10259377)
キーワード太平洋戦争 / パプアニューギニア / 占領施策 / 歴史認識 / 社会変容 / オーストラリア
研究概要

今年度の活動は大きく二つに分けられる。個別の調査活動と、国際シンポジウムの開催である。
1.個別の調査活動
豊田・川崎と研究協力者である岩本が、パプアニューギニアで住民の戦争記憶に関する調査ならびに文献調査を行った。また岩本はオーストラリアおよび日本で戦争に関する文献調査を行った。パプアニューギニアにおいては、現地住民の戦争経験が地域によってかなり異なっていること、戦争体験者の語りが現地住民のその後の民族観形成に大きな影響を与えていることなどが明らかになった。また、現地住民の戦争経験に関する資料としてパトロール・レポートの重要性が明確になった。
2.国際シンポジウム
2001年12月に立教大学で「パプアニューギニアにおける太平洋戦争:歴史認識と実態」という国際シンポジウムを行った。発表者として日本からは豊田・市川と岩本、オーストラリアからは海外共同研究者であるH.ネルソン、S.カイマ、ならびに別の研究助成で来日中のP.スタンレー、P・ロンディー、B.アレン、それに田村が参加した。ここで明らかになったのは、戦争に対する認識が日本人、オーストラリア人、現地住民で大きく異なることであり、それぞれの認識の差は戦争時の状況によって大きく影響されていたことである。またこの三者だけでなく、太平洋戦争には当時現地に在住していた華人も大きな関わりを持っていたことが明らかになった。オーストラリア戦争記念館では他民族・他国民の戦争認識の研究の成果をふまえ、戦争の展示方法を模索していることが報告された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 川崎 一平: "生き方としてのカストム:現代パプアニューギニアカストム観"民族学研究. 40巻1号. 184-202 (2001)

  • [文献書誌] 川崎 一平: "知識と力・パプアニューギニア、バヒネモ社会の特質"人間環境学. 1号. 13-25 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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