研究課題/領域番号 |
13571032
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
橋本 伸也 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (30212137)
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研究分担者 |
溝端 佐登史 京都大学, 経済研究所, 教授 (30239264)
小畑 郁 名古屋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (40194617)
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キーワード | エストニア / ラトヴィア / バルト三国 / ロシア系住民 / ディアスポラ / マイノリティ / 民族 / 欧州統合 |
研究概要 |
(1)前年度における研究成果を「中間報告書]として取りまとめ、京都大学経済研究所ディスカッションペーパー・シリーズとして刊行した。 (2)ラトヴィアにおける社会統合政策の策定及び実施過程について、現在日本留学中のアグネセ・コルネーエヴァ氏(元ラトヴィア共和国司法省、外務省職員)を招聰して、研究会を開催した。 (3)エストニア、ラトヴィアでEU加盟に関する国民投票の行われた9月から10月にかけて現地調査を実施し、国民投票の実施状況視察とその分析を行った。この成果は、『中間報告書III』(平成16年5月頃に京都大学経済研究所よりディスカッション・ペーパーとして刊行予定)に掲載予定である。 (4)エストニア、ラトヴィア両国における言語政策担当者に対する聞き取り調査を実施するとともに、これらの担当者から寄せられた原稿を『中間報告書III』に掲載することとした。 (5)今年度は特にラトヴィアの状況把握に重点を置き、2004年度からロシア語話者を対象とした中等教育で実施予定のラトヴィア語を主としたバイリンガル教育への移行をめぐる状況とその問題点についての調査を実施した。その際に、リーガとダウガウピルスの学校調査を行い、授業参観とあわせて生徒との対話により意識状況把握に務めた。 (6)地方都市の状況把握のためロシア語話者人口の多いベンツピルス、ダウガウピルスでの聞き取り調査を実施した。 (7)外国人共同研究者であるトリーン・ヴィハレンム氏はロシア語話者住民のアイデンティティに関する社会学的調査研究を引き続き実施しており、その成果を『中間報告書III』に掲載することとした。 (8)エストニア、ラトヴィアのロシア語話者住民問題の現況及び両国のEU加盟後の関与のあり方について、欧州連合及び欧州審議会の関係部門に対する聞き取り調査を実施した。
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