研究課題/領域番号 |
13571040
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田賀井 篤平 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (40011738)
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研究分担者 |
三河内 岳 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (30272462)
豊 遥秋 産業技術総合研究所, 地質標本館, 館長(研究職)
大場 秀章 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (20004450)
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キーワード | シーボルト / 鉱物誌 / ライデン / 自然史博物館(ナチュラリス) / 鉱物標本 |
研究概要 |
シーボルトが日本から持ち帰った標本というと植物標本や動物標本が著名であり、それらに関しては多くの研究がなされている。また、シーボルトの持ち帰ったその他の多くの標本の中に鉱物・岩石・鉱石標本や化石標本もあるが、その全容は明らかにされていない。シーボルトの著した「日本」の中の「1826年江戸参府紀行」に、いくつかの鉱物標本の収集に関する僅かな記述がある。また、昭和9年にベルリンの日本学会が、所蔵するシーボルト関連の文献約300点を日独文化協会に1年間貸し出した中に、シーボルト「日本鉱物誌」がある。この文献は日本の鉱物に関するまとまった記述であり、江戸末期の日本の鉱物学の実状を知ることができる重要な資料として残されている。本研究の目的は、この「シーボルト鉱物誌」の記載をもとにしてオランダのライデン自然史博物館に収蔵されている未整理のシーボルトが収集した鉱物標本を調査し、画像を含むデータベースを作成し、江戸末期における日本鉱物誌を確立しようとするものである。 本年度は、ライデンの自然史博物館において、収蔵されている約800点の鉱物標本の調査を行い、その内の約200点の写真撮影と標本の記載を行って、画像をデジタル化して画像を含むデータベースも作成を開始した。また、昭和9年にベルリンの日本学会が、所蔵するシーボルト関連の文献約300点を日独文化協会に1年間貸し出した際に開催された展覧会の写真を発見して画像のデジタル化を行った。その中にシーボルト鉱物誌の断片を見出すことが出来た。シーボルト鉱物誌復元のために、当時のシーボルト文書の調査を開始した。
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