研究課題
本研究では、高等教育の高度情報化に関し、北米・欧州・豪州など、先進地域の最新動向につき調査分析を行い、国内教育機関の改革の展開に資するとともに、国際化の流れのなかで、先進諸国をはじめ、中国・ASEAN諸国等発展途上国との国際連携の可能性を分析することを目的とする。ヴァーチャル・ユニバーシティやオンラインコースの実態調査、メディアセンター・メディアラボ等、大学内教授・学習支援システムの実態調査、各国における国内および国際間における大学間連携・共同の実態調査、大学におけるICT利用の社会経済的分析、を系統的に実施する。本年度は、アメリカ合衆国、カナダ、イギリス、オーストリア、オーストラリア、中華人民共和国、タイにおける、高等教育機関あるいは教育省の訪問調査を実施した。特に、北米におけるヴァーチャル・ユニバーシティの動向、e-learningプラットフォームの開発と普及およびその標準化の動向、大学間における情報ポータルやオンラインコースの共有化・標準化の動向や、中国やタイの遠隔教育におけるオンライン化の動向に焦点をあてた。一方、国内に対しては、国立大学情報処理教育センター協議会参加機関を主対象に、デジタル学習リソースの共同開発および流通の可能性について訪問調査を実施した。本研究の調査結果は国内高等教育機関において現在も必要とされる情報であるため、最終年度を待たず、ホームページなどを通じて公表する計画である。
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