研究課題
本研究では、高等教育の高度情報化に関し、北米・欧州・豪州など、先進地域の最新動向につき調査分析を行い、国内教育機関の改革の展開に資するとともに、国際化の流れのなかで、先進諸国をはじめ、アジア・太平洋地域の発展途上国との国際連携の可能性を分析することを目的とする。ヴァーチャル・ユニバーシティやオンラインコースの実態調査、メディアセンター・メディアラボ等、大学内教授・学習支援システムの実態調査、各国における国内および国際間における大学間連携・共同の実態調査、大学におけるICT利用の社会経済的分析、を系統的に実施する。本年度は、政策レベルの調査分析では、カナダにおける州間の連携についてモントリオール州教育省、国際機関の活動としてユネスコIT研究所(ロシア)を対象に訪問調査を行ったほか、国内外の高等教育機関の連携に関するケーススタディとして、マサチューセッツ工科大学・ペンシルベニア大学・カリフォルニア州立大学(アメリカ合衆国)、アサバスカ大学・ケベック大学(カナダ)、台湾空中大学(台湾)などの訪問調査を実施した。特に、昨年度同様変化の著しい、北米におけるヴァーチャル・ユニバーシティの動向、e-learningプラットフォームの開発と普及およびその標準化の動向、大学間における情報ポータルやオンラインコースの共有化・標準化の動向の動向に焦点をあてた。本研究の調査結果は国内高等教育機関において現在も必要とされる情報であるため、最終年度を待たず、ホームページなどを通じて公表する計画である。
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