研究課題/領域番号 |
13571045
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
笠井 直美 新潟大学, 教育人間科学部, 助教授 (20255243)
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研究分担者 |
大澤 清二 大妻女子大学, 人間生活科学研究所, 教授 (50114046)
綾部 真雄 成蹊大学, 文学部, 助教授 (40307111)
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キーワード | 薬物乱用 / タイ国 / 薬物乱用防止教育 / 白い学校計画 / 尿検査 / 国際研究者交流 |
研究概要 |
タイ国児童生徒の薬物乱用の理解・態度に関するフィールド調査及びインタビュー調査を継続して実施した。薬物乱用防止プロジェクトである「白い学校計画」の実験校における薬物乱用防止教育の効果分析は次のようである。本実験校では、薬物検査センターを校内に設置し、生徒・学生の薬物使用に関する無料尿検査を実施している。予防基準方針として、入学前の薬物使用検査や各学校敷地内がたばこ、薬物、ポルノ、ギャンブル、暴力のない区域であることを明示するなど、徹底的な活動を行なっている。また、薬物使用が判明した学生に対しては保護者を含めた教育対応策を厳格に行なっている。その結果、薬物乱用防止に対する効果的な項目は、以下の項目である。教員の提案:1.スポーツや様々な活動の実施。自主的なグループ活動の実行。2.薬物乱用に対する厳格な態度。3.教員が保護者と一緒になった生徒や学生に対する薬物乱用防止への意識付け。4.時間を有効に使う活動の実行。5.尊敬される模範的な教員の態度。6.無料での尿検査実施。7.真摯な生徒・学生への配慮。8.密売人等の早期問題解決。9.自分の義務に対する学生への意識付け。10.決定的な基準設置。11.校内喫煙防止。12.学生が好きな活動の奨励。13.規則違反学生に対する真剣な対応。14.善徳や倫理に対するより多くの指導。15.各方面の教員の参加。16.明確な方針の決定。17 青少年に関する活動の実施。18 行動への責任自覚。保護者の提案:1.検査の継続。2.講習会の開催。3.薬物乱用に関する保護者への即時連絡。4.学生に対する厳格な態度。5.学生に対する教育。生徒・学生の提案:1.厳格な薬物乱用検査実施。2.薬物乱用に対する掲示板、音楽鑑賞の実施。3.余暇活動やスポーツの実行。4.薬物乱用疑惑のある学生への尿検査実施。5.専門家による講習会。6.学生の協力奨励。7.昼食後の活動実施。
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