研究概要 |
本研究の目的は、全英ショップモビリティ連盟(National Federation of Shopmobility, Uk : Registered Charity NO:1079758、「NFS」と略す)のシステムと機能の研究である。研究内容はショップモビリティの利用状況の調査、運営状況の調査、ショップモビリティと商店街の調査及びショップモビリティによる地域経済効果等の調査である。本研究より以下の研究成果を得た。 1,2003年1月現在ショップモビリティ事業所数 240事業所以上 2,ショップモビリティ登録者数 72万人以上 3,ショップモビリテイ利用の外出数 175万回以上 4,「1〜3」を含め、介護者・友人を含めた場合の合計利用者、総合計の外出数 350万回以上で、その年間消費額2億6,250万ポンド 5,一回の外出における利用者の平均消費額 平均75ポンド(1£=192円、約14,400円) 各事業所における平均収入は、43,000ポンドであり、各地域毎のショップモビリティ利用者及び介護者を含む消費費額は年間100万ポンド以上である。これらイギリスにおけるショップモビリティの実践は、第一に在宅の高齢者・障害者の外出を支援し、第二に各地域の商店街を含めた町のバリアフリーの推進に役立ち、第三に地元商店街の経済効果に寄与していることが明らかになった。しかし、新たな課題として、各事業所の運営面では財政面で厳しく2年前にNFS本部をWorcesterからロンドン市内に移転し、他の障害者団体と建物を共有し活動を行っている。今後の課題として、NFSと地域社会の考察である。
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