| 研究課題/領域番号 |
13572016
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| 研究機関 | 東北大学 |
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研究代表者 |
西澤 昭夫 東北大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (80257435)
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| 研究分担者 |
福嶋 路 東北大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (70292191)
大滝 精一 東北大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (20138556)
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| キーワード | Innovation Cluster / 産学官連携 / 技術移転 / 支援専門家 / Influencer / エンジェルとベンチャーキャピタル / ハイテク産業創出 |
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| 研究概要 |
今年度は、海外共同研究者であるテキサス大学付属IC^2のD.ギブソン理事研究員及びビジネス・スクールの協力のもと、現地でリサーチ・アシスタントを雇い、テキサス州オースティン市におけるInnovation Cluster形成過程におけるFirst-level Influencer (=主導的人物)であるジョージ・コズメツキー氏の活動記録の収集、及びそれに基づき、同氏に対するインタビュー、技術移転に関するテキサス大学とTexas A&M大学との比較調査、さらにはベンチャーキャピタル、弁護士などの専門サービス支援業者の活動状況などに関する現地調査を行なった。
また、ヨーロッパにおけるハイテク産業クラスターとして大きな成果を挙げ、仙台市とのハイテク技術を活用した福祉機器開発プロジェクトを立ち上げたフィンランドのオウル市の現状調査を行なった。
さらに、これらの調査研究の成果を実際にハイテク産業クラスター形成に活かすために、本調査を行なっている3名が、仙台市新産業創造プラン策定委員として参加し、仙台市の産業の現状調査、産学連携を基盤にした新たなハイテク産業創出策の策定に携わった。この新産業創造プラン策定のなかで、オースティン・モデルとの比較調査が活かされ、仙台で欠落している組織として、インキュベーターのようなベンチャー企業育成支援機関、及びエンジェルやベンチャーキャピタルなどのリスクマネー供給の仕組みであることが明らかになり、その具体化のための新たな試みも始められることになった。
最終年度には、オースティン調査から得られた制度的欠落を埋めるべく、仙台市において新たに始められた政策の成果評価などをもとに、これまでの事実をもとにした分析フレームの再検討と、モデル化を行なうことにしたい。このモデルとヨーロッパの事例などとの比較を行ない、仙台市での新たな試みの成果を限界を踏まえることにより、本研究の所期の課題である、わが国ベンチャー企業支援の限界を具体的に明らかにしえるように思われる。
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