研究課題/領域番号 |
13572022
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
石田 浩 関西大学, 経済学部, 教授 (70148493)
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研究分担者 |
陳 禮俊 山口大学, 経済学部, 専任講師 (00314790)
小島 泰雄 神戸市外国語大学, 外国学研究所, 助教授 (80234764)
川井 悟 プール学院大学, 国際文化学部, 教授 (80177633)
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キーワード | 大都市近郊農村 / 農村余剰労働力 / 都市化・工業化 / 長江デルタ / 人口流動 / 経済開発 / 環境保全 / 内陸貧困農村 |
研究概要 |
平成13年度の研究実績は、以下の通りである。本研究班は、交付決定通知書を受けて、6月29日、7月21日、8月10日、10月14日、12月9日、2月16日〜18日の計6回の研究会を開催し、前3回は農村調査の準備と調査内容の検討を行うとともに、まず最初に石田が「唐家村の過去10年間の変化-入手統計資料に基づいて-」を研究報告し、先行研究の『中国農村経済の基礎構造』(石田著、晃洋書房)と『中国伝統農村の変革と工業化』(石田編著、晃洋書房)の分析を行った。後3回は石田・川井・頼の3名が夏期の農村調査で入手した資料整理と研究報告を行い、続いて小島と陳が「上海農村の空間性再考」と「上海における近代化に伴う農村環境変化の概観」というテーマで研究報告を行った。最後の第6回は研究の総括として研究合宿を行い、陳「上海における持続可能な開発の概観」、小島「上海農村の近郊性の空間的検討」、石田「中国内陸農村の貧困構造と出稼ぎ」、川井「上海市松江区華陽橋農村」というテーマで研究報告を行い、次年度の研究計画について討論を行った。8月15日〜27日の中国農村調査においては、上海社会科学院の手配により上海市奉賢区青村鎮を訪問し、鎮政府から概況説明を受けると同時に、過去10年間の変化について質疑応答を行った。また、鎮管轄地域の農業経営、養魚場、養蛙場、有機栽培農場、郷鎮企業や外資系企業、住宅建設などを視察した。、最後に唐家村村民委員会にインタビューを行い、資料を入手した。奉賢区は都市化が進展する上海市の中でも開発が遅れており、長江デルタの先進農村と比較する必要から江蘇省昆山市の輸出加工区、蘇州市の蘇州高科技開発区(蘇州新区)を訪問し、外資系企業でインタビューをした。さらに、政府関係者から農村開発と工業開発について説明を受け、インタビューを行った。これらの研究成果は各自が学会や研究会で報告し、論文にまとめつつある。
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