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2004 年度 実績報告書

海外における子供のまちづくり学習の現況調査及び日本での実施体制確立に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13572028
研究機関早稲田大学

研究代表者

中川 義英  早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70139517)

研究分担者 浅野 光行  早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50257250)
キーワード都市・地域計画 / 子どものまちづくり学習 / 教科外教育(総合的学習) / 授業学習支援システム / 市民参加
研究概要

昨年度の調査でシンガポールにおいては交通問題などでかなり注目すべき都市計画は見られた。マレーシアでは未だ系統的な研究が見られなかった。韓国においてはソウルに一極集中する人口に対応するだけで手一杯の行政の様子が分かったが、一方NGO等の市民団体や、都市計画専門家の力を得て、児童の通学路の安全を図る運動から通学路を見直すことで街を知り、それが一坪公園作り運動などに繋がり、大人達も巻き込んで行政を動かす原動力になっていったケースが見られ、児童に身近な問題から次第にまちづくりに視野を広げていく運動が実際に達成されていた。
市民団体の地位が日本と異なるとはいえ、行政主導ではないまちづくりの原点を見る思いだった。このような観点から、今年度は中国との情報交換や調査を加え、平成13年度からの海外調査結果をもとに、学校・NPO(専門家)・企業及び行政の体制等の比較と評価を行った。
(1)日本における「子供のまちづくり」手法の構築
a)公立中学校における「まちづくり学習」の集大成として現場の教師用テキスト「まちづくり賛歌」を出版したが、実際は専門的知識のあるボランティアの助力なしに継続的に当該プログラムを実施するのは困難である。この事実をふまえ、さらに新しい継続的な教育プログラムの工夫についてとりまとめた。
b)日本各地で様々な団体、研究者によって行われている「子供のまちづくり学習」について,誰がどこで何を行っているかについてとりまとめた。しかし各実践者が情報を共有する仕組みが一部を除き確立されていない。そこで,学校(教育関係者)・NPO(専門家)・行政・家庭・研究者が相互補完できるような支援体制の構築の仕方について,海外の実例等も考慮し,日本における情報共有ならびに共同研究組織としての支援体制について提言を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2004 2003

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 小学生、中学生を対象とした「まちづくり学習」2004

    • 著者名/発表者名
      中川義英, 神田裕史
    • 雑誌名

      都市計画 53巻No1

      ページ: 43-46

  • [雑誌論文] 小・中学生を対象とした『まち学習』の特徴2004

    • 著者名/発表者名
      神田裕史, 中川義英
    • 雑誌名

      土木学会第59回年次学術講演会講演概要集 第IV部

      ページ: 501-502

  • [雑誌論文] 継続的な『まち学習』実践の事例と課題2004

    • 著者名/発表者名
      神田裕史, 中川義英
    • 雑誌名

      土木学会第30回土木計画学研究・講演集 30

  • [雑誌論文] 中学校における「まちづくり学習」の実践と教員との協動2003

    • 著者名/発表者名
      中川義英, 赤松宏和, 片石圭介
    • 雑誌名

      土木学会第27回土木計画学研究・講演集 27

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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