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2002 年度 実績報告書

インドにおける家畜飼育変動の諸要因に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13572038
研究機関福岡教育大学

研究代表者

中里 亜夫  福岡教育大学, 教育学部, 教授 (60044343)

研究分担者 月原 敏博  福井大学, 教育地域科学部, 助教授 (10254377)
池谷 和信  国立民俗博物館, 助教授 (10211723)
キーワードインド / 農村酪農(搾乳ウシ飼養) / 州酪連連合会 / 村落共有地 / ラクダ牧畜 / 移動牧畜民ライカ / 酪農組合 / 女性酪農組合員のエンパワーメント
研究概要

3年目の最終年度が国内でのワークショップの開催を予定しているので、2年目の本年度は、インドでの現地調査に関する実質的な最終年度となった。
基本的には初年度と同じパターンでの現地調査を行った。インド現地調査に出かける前の打ち合わせと、1年目の現地調査の結果の一部を6月1-2日に地理科学学会(於:広島大学文学部)で研究報告を行った。中里は、IRMAをベースにして、8月中旬から2ヵ月半かけて、全国10州の酪連連合会、またその紹介で県酪連および村落レベルの酪農組合をそれぞれ訪ね、資料収集とヒアリングを行った。特に1991年の新経済政策以後、各州の酪連連合会がいずれもマーケッティング戦略および女性酪農組合員のエンパワーメントに力を注いでいることを明らかにした。池谷は、昨年調査したラクダ牧畜の村(アンジキダニ)に赴き、約120世帯ライカ(ラバリ)について、ラクダを始めとする世帯別の家畜飼養および雇用牧夫による移動牧畜の実態を明らかにした。月原は、昨年と同じ村を2回(雨季と乾季)に分けて現地調査を行い、移動牧畜のルートと家畜群の管理状況を明らかにした。池谷と月原は共にラージャスターン州南西部の移動牧畜民ライカを対象とする注目される研究である。
海外共同研究者のシン(Singh, K)は家畜飼育と村落共有地の関連をグジャラートおよびUPヒマラヤ山岳地域での現地調査で明らかにした。研究分担者の篠田(大東文化大)は、大学のサバティカルを得て1年間、アフマダーバードに滞在したため、研究協力者になって頂いた。文献およびフィールド調査・研究を進め、もう一人の岡道太郎(京都大学大学院博士後期)は、約2ヵ月間の農村酪農、搾乳ウシ飼養のインテンシブな調査を行った。また、この3月29-30日には日本地理学会春季大会(於:東京大学)で、中里と池谷が研究報告をした。
なお、この2年間の調査結果を中間報告(邦文)として4月中に刊行する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 篠田隆: "インド農村部における土地経営と家畜所有構造の変動:全国標本調査の分析を中心にして"大東文化大学紀要(社会科学). 第41号. (2003)

  • [文献書誌] 月原敏博: "ヤギ悪玉説に対するインドからの反論"地域環境ニュース. 17. 4-5 (2002)

  • [文献書誌] Singh, K, Singh, V (岡道太郎 訳): "のびゆくの農業927 インド酪農の発展・回顧と展望"農政調査委員会. 44 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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