研究課題/領域番号 |
13572041
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研究機関 | 帝京平成大学 |
研究代表者 |
松岡 秀雄 帝京平成大学, 情報学研究科, 教授 (10013666)
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研究分担者 |
COLLINS Patrick 麻布大学, 環境保健学部, 教授 (30318886)
長友 信人 文部科学省宇宙科学研究所, 名誉教授 (60013645)
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キーワード | 宇宙太陽発電 / 太陽発電衛星 / 地上受電施設 / レクテナ / マイクロ波送電 / 地域配電システム / 電力需要 / 敵地判断 |
研究概要 |
現地調査は、平成14年2月にブラジル(アマゾン川中流域)で、また同3月にマレーシア(サラワク)でそれぞれ行われた。アマゾン川中流域での調査は、当初は前年9月に計画・予定されていたが、例の9月11日事件の発生によりアメリカ上空での航空機は全便飛行停止となり、やむなく翌年2月へと変更されたものである。いずれの国々も、2回目の調査訪問である。これは、地上受電施設(レクテナ)の設置が、SPS2000の場合、赤道上1200キロメートルの間隔で設置されるのが最も効果的であるところから、これらの国々では、一国の領域で2個所が設置されることになった。ブラジルでは、アマゾン川河口と今回の中流域であり、マレーシアでは半島部にあるジョホールバルと今回のボルネオ島のサラワクである。 ブラジルでは、ブラジリアで宇宙局など政府機関と協議の後、アマゾン川中流域の主要都市であるマナウスへ飛び、国際的に評価されているマナウス大学アマゾン研究所の関係者と協議し、アマゾンのジャングルの中にレクテナの設置のための適地を探索し、候補地とレクテナの設置態様を決定することができた。マナウス大学アマゾン研究所が今後の地域研究体制のセンターとして機能することになろう。 マレーシアでは前回訪問したマレーシア大学(ジョホールバル校)との連携を確認し、同学より一名の同行者を得て、ボルネオ島サラワク州のクチン市へと飛んだ。現地のマレーシア大学(サラワク校)の協力を得て、ヘリコプターをチャーターし、海岸部の熱帯雨林(マングローブの森)の中で開発が進むエビ養殖場に適地を探索し、侯補地とレクテナの設置態様を決定することができた。マレーシア大学(サラワク校)が今後の地域研究体制のセンターとして機能することになろう。
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