本研究の終了年度までの目的は、土地被覆(およびその変化)のグランドトルースデータベースを北・中央アジア(モンゴル、中国、カザフスタン、ロシア)において構築すること、およびそのデータベースに基づき土地被覆現況(および変化)図を作成することである。 平成14年度は、土地被覆凡例の設定、土地被覆グランドトルースデータベースの概念設計、グランドトルースデータベースの作成、バイカル湖南部の土地被覆調査を行った。以下にその概要を述べる。 (1)土地被覆凡例の設定 平成13年度に実施した土地被覆分類システムの検討結果に基づき、標準的な土地被覆の凡例をFAO(国連、食糧農業機構)が作成したLand Cover Classification Syatem(LCCS)に従って設定した。 (2)土地被覆グランドトルースデータベースの概念設計 土地被覆グランドトルースデータベースの構造、フォーマットを検討し、決定した。 (3)グランドトルースデータベースの作成 上記(1)と(2)のデータベース設計にも基づき、現地調査と衛星画像、地図の情報から土地被覆グランドトルースデータベースを作成した。 (4)バイカル湖南部の土地被覆調査 Landsatデータを用いてバイカル湖南部における土地被覆図を作成した。
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