研究課題/領域番号 |
13574007
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
吉野 博 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30092373)
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研究分担者 |
吉野 泰子 日本大学短期大学部, 建築学科, 助教授 (90269499)
徳田 昌則 大学評価・学位授与機, 構評価事業部, 教授 (30006027)
持田 灯 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00183658)
張 晴原 筑波技術短期大学, 建築工学科, 助教授 (70227346)
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キーワード | 中国 / 都市集合住宅 / 環境問題 / 室内温熱環境 / アンケート調査 / 実測調査 / 住宅設備 / 住まい方 |
研究概要 |
香港及び西安において夏期(8月)と冬期(1月)にアンケート調査及び実測調査を行った。対象住宅は、いずれも都市部の集合住宅であり、夏期、冬期と共に、アンケート調査は香港120件、西安100件、実測調査は香港12件、西安10件である。その結果、以下の点を明らかにした。 1. アンケート調査により上記2都市の都市集合住宅における住宅特性、住まい方、冷房等の設備状況、満足度などの実態を把握した。 2. 実測調査により上記2都市の都市集合住宅における室内温湿度環境の実態を把握した。 3. 夏期の室温に大きく影響するエアコンの使用について、西安では、1日2回、日中と夜団らん時に稼働率のピークがある。香港では日中のピークはなく、夜の就寝時において使用率が高くなっていることが明らかとなった。 4. 夏期において、香港では就寝中に冷房する住宅が多く、就寝時の寝室の温湿度は、比較的快適な室内温熱環境であるが、日中及び団らん時の居間の温湿度は、外気と同様に高温多湿であり、アンケートの結果からも、窓開けや扇風機を用いて暑さをしのぐ住宅が多いと考えられる。西安の就寝時、日中及び団らん時の室内温湿度は外気環境の影響を受け、冷房しない住宅でも比較的快適であると推察される。 5. 冬期において、西安では地域暖房を使用しているため、居室温度が終日20℃前後で安定しており、相対湿度は40%前後である。一方、香港では外気温が20℃程度で、暖房は行われていない。居室温度は20℃前後で安定しており、相対湿度は60%前後である。
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