研究課題
基盤研究(B)
地域環境の特性を活かした住環境設計手法を模索するために、韓国の代表的な伝統集落である河回村を対象に調査研究を行い、次のような結果を得た。(1)文献調査に基づいて、河回村の成り立ちから現在までの歴史的経過について整理し、河回村の韓国の伝統集落における位置づけを明らかにした。(2)風水の原則によって構成されていると言われる集落形態であるが、建物配置の原則として敷地面の傾斜と建物配置の関係性が高かった。(3)観光地化や現代的な生活の追求により変化しつつある集落及び住宅の実態を、熱環境的な視点から行った現場調査と設問調査を通じて明らかにした。(4)独特の地形、集落計画(集落を取り囲んで流れる洛東江、集落内の緑、放射線状の土塀道)が夏季の熱環境や冬季の風環境に与える影響を確認した。(5)異なる向きを向いている2つの代表両班住宅の実測を行い、光環境、熱環境、風環境調整効果を明らかにした。(6)異なる方式で改修されている2つの両班住宅を対象に、数値計算による室内熱環境改善のための新たな改修方法を検討した。以上の研究成果をもとに、河回村の住民とフォーラムを開催し、自然共生型住空間の保存を目的とした環境デザインについて議論した。その内容をとりまとめるとともに、本研究の今後の研究課題を明らかにした。
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すべて 雑誌論文 (10件)
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