研究概要 |
平成13年9月29日-10月29日の1ヶ月間米国の23校調査とCEFPIと呼ぶ学校建築国際会議に参加した。調査は、目的のフルサービススクール10校と最新の学校建築賞を受賞した13校を調査し、比較を行うとともに、学校建築国際会議での米国における学校建築の最近の着目点を調査した。 1、フルサービススクールは、地域を含む諸団体や大学とのパートナーシップの一形態 米国では、学校運営を学校単独では無く、広く連携を組んで運営する事を1998年のEducational Partnership Act of 1988によって促進する事となり、その一環として企業や大学が連携するタイプ、団体連携するタイプ、地域が連携するタイプ、学校自身がプログラムを組むタイプやそれらの混合タイプがあることを明らかに出来た。 (1)学校、団体、大学連携タイプ-University City High School(Philadelphia) (2)学校、団体連携タイプ-Hurley,Lee,Elissの3小学校(Boston) -Vito Marcantonio School(New York) -Hampton Year Round小学校(Greensboro) -Aqulia Primary Center(St.Louis Park) (3)学校、大学連携タイプ-Harold G.Fearn小学校(North Aurora) (4)学校、地域施設連携タイプ-John A.Johnson小学校(St.Paul) (5)学校自身の連携プログラムタイプ-Agassiz,Morseの2小学校(Cambridge) -Roberto Clemente,Luis Munoz Marin(Philadelphia) 2、学校建築の米国における最近の着目点として、(1)オルタナテイブやチャーター等の多様な学校に共通の課題として、スモールスクールの構成の仕方(2)学生のコミュニケーションを活性化させる場として、コモンスペースの構成の仕方(3)学校を21世紀の情報空間として機能のさせ方(4)学校を地域のセンターとして機能させる方法(5)サスティナブル時代の学校の構成の仕方 以上の5つをテーマにした学校を13校視察した。
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