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2001 年度 実績報告書

黄海における溶存物質の除去に果たす海洋光化学反応の役割

研究課題

研究課題/領域番号 13574016
研究機関名古屋大学

研究代表者

大田 啓一  名古屋大学, 地球水循環研究センター, 助教授 (80022250)

研究分担者 竹田 一彦  広島大学, 総合科学部, 助教授 (00236465)
佐久川 弘  広島大学, 総合科学部, 教授 (80263630)
石坂 隆  名古屋大学, 地球水循環研究センター, 助教授 (50022710)
キーワード黄海 / 光化学反応 / 溶存物質 / 除去過程 / 観測
研究概要

黄海に負荷された陸起原物質の光化学的分解過程を明らかにするために,黄海における溶存物質とその光化学分解物の分布に関する観測を実施した.観測は研究船と人工衛星によって行い,この観測に必要な準備と打ち合わせから本年度の研究活動を開始した.
1.研究打ち合わせ
第1回研究打合わせ会議を名古屋大学において開催し,観測方法の詳細を決定した(6月1,2日).第2回会議は,韓国海洋研究所において開催し,海洋観測に使用する研究船の運航と観測計画の細部を決定した(9月20,21日).第3回会議は広島大学において開催し,観測によって得られた情報を交換するとともに来年度の計画を決定した(平成14年1月9,10日).
2.黄海の海洋観測
韓国海洋研究所所属の研究船(オンヌリ号)による黄海の海洋観測を,研究代表者,研究分担者,海外共同研究者が参加して,10月21-24日に実施した.観測は,黄海沿岸と沖合いの2測線上に10の観測点を設けて行い,海洋の物理ならびに光学環境をモニターしながら,溶存物質の鉛直および水平分布,気体成分の濃度分布,堆積物と大気への移行を明らかにするための試料採取と,現場での測定を行った.その結果から,陸起原溶存成分が沿岸域においては十分に鉛直混合され,その一方,沖合いでは上下に隔離されていること,気体成分もほぼ同様な分布を示しつつも顕著な日変化を起こすこと,さらにこれら成分の濃度は他の海域に比べて高濃度であること等が明らかになった.
3.人工衛星による観測
人工衛星(センサー:Sea WiFS)観測結果は,研究船による観測結果と調和的であり,また陸起原溶存成分濃度が他の海域に比べて大きな季節変化を示すことを明らかにした.

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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