研究課題/領域番号 |
13574016
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研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
大田 啓一 滋賀県立大学, 環境科学部, 教授 (80022250)
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研究分担者 |
竹田 一彦 広島大学, 総合科学部, 助教授 (00236465)
佐久川 弘 広島大学, 総合科学部, 教授 (80263630)
丸尾 雅啓 滋賀県立大学, 環境科学部, 助手 (80275156)
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キーワード | 光化学反応 / 黄海 / 溶存物質 / 分解 / 物質除去 |
研究概要 |
本研究においては、一昨年(平成13年)10月末と昨年(平成14年)8月中旬に、陸源物質の負荷と除去が活発な黄海において研究船による海洋観測を実施し、海洋物理パラメータ、溶存有機・無機成分、気体成分、堆積性成分の分布などに関するデータを取得した。本平成15年度は、上記観測結果を踏まえて以下の研究を行った。 (1)観測結果の季節比較 海洋水中における光化学反応の指標化合物である溶存腐植物質、芳香族炭化水素、過酸化水素、一酸化炭素、気体硫黄成分についての水平ならびに鉛直分布を、10月末と8月中旬で比較し、黄海における溶存成分の光化学分解の可能性を導き出した。また腐植物質の水平分布のパターン、特に10月末のそれが人工衛星による観測結果と矛盾するところから、衛星アルゴリズム上の問題点を指摘した。 (2)室内光化学実験 太陽光および人工光を用いた水中光化学実験を行い、OHラジカルの起源物質と生成速度、溶存腐植物質の光化学分解速度、腐植・金属キレートならびに腐食・フェノール錯体の光分解特性に関して、黄海水中での光化学を支持する結果を得た。 (3)データ検討会議 8月に韓国海洋研究院(巨済市、韓国)においてシンポジウムを開いた。ここでは、2回の海洋観測とこれに関連する室内実験によって得たデータに基づいて議論し、海洋光化学反応が黄海における物質除去に果たしている役割を総合的に評価した。 (4)結果の発表 本研究において得られた研究成果を、国内外の学会と論文で発表した。
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