研究分担者 |
小野 展嗣 独立行政法人国立科学博物館, 動物研究部, 主任研究官 (50167326)
友国 雅章 独立行政法人国立科学博物館, 動物研究部, 室長 (90110105)
篠原 明彦 独立行政法人国立科学博物館, 動物研究部, 主任研究官 (50183835)
有田 豊 名城大学, 農学部・環境動物学研究室, 教授 (30076682)
野村 周平 独立行政法人国立科学博物館, 動物研究部, 主任研究官 (80228361)
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研究概要 |
平成13年7月13日に共同研究機関、生物資源生態学研究所(ハノイ)を訪れ、本研究の遂行に当たっての申し合わせを確認し、3年間の共同研究について検討した。 引き続き現地調査を、北部山岳地帯のサパ、中部のバックマー国立公園、南部のダラットとバオロクの山岳地帯で行い、蛾類と甲虫類を中心に資料を収集し、帰途、南部低地のカッティエン国立公園を視察し、8月10日に帰国した。2次の現地調査は平成13年10月21日から、北部のサパ、および、中部のバックマー国立公園と南部のバオロクで行い、蛾類とハエ類を中心に採集調査をし、11月10日に帰国した。 北部山岳地帯のサパは、これまでも多くの採集調査を行っているが、ヒマラヤ系、中国系の昆虫とともに日本のものに関連のある昆虫が多数生息し、今回の調査でも多くの成果があった。中部のバックマー国立公園の森林は二次林であろうが、かなり良く茂っていて、北部には分布しない昆虫をかなり採集できた。南部のダラットどバオロクは、茶やコーヒーのプランテーションとして開発が進んでいるが、僅かに残された森には、マレー半島と共通するものが少なからず発見できた。 本調査研究で得られた資料は、これまでの調査で得られた資料とともに研究に供され、ベトナムのスカシバガ科ヒメスカシバガ亜科蛾類21種の分類学的検討(Kallies & Arita,2001),マダラガ科蛾類オキナワルリチラシのベトナム個体群の多型現象(Owada,2001)、ベトナム産カイコガ科蛾類フタテンカギバモドキ属3種の再検討と1新種の記載(Owada et al.,2002)、の3編の論文を研究成果として公表し,引き続き、蛾類、甲虫類、双翅類などの論文を準備している。
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