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2002 年度 実績報告書

ウシウイルス性下痢症ウイルスの遺伝的多様性:貿易のための防疫対策確立

研究課題

研究課題/領域番号 13575028
研究機関北海道大学

研究代表者

田島 誉士  北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助教授 (90202168)

研究分担者 迫田 義博  北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助手 (40333637)
山崎 真大  北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助手 (40322846)
大和 修  北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 講師 (80261337)
キーワードBVDV / ウイルス遺伝子 / ペスチウイルス / 遺伝子型 / 系統樹解析 / 地理的分布
研究概要

前年度に引き続き欧米の牛ウイルス性下痢症ウイルス(BVDV)の主要抗原であるE2をコードする領域の遺伝子解析を実施した。ドイツ北部で分離されたBVDVは、ほとんどが1bおよび1d亜型に分類された。検索した62BVDV中それぞれの占める割合は50.0および40.3%であった。1d亜型はドイツ国内に分布する独特の遺伝子型であると考えられた。また、ドイツの1b亜型は、日本で確認されている1b亜型とは異なるクラスターを形成しており、この領域の遺伝子を解析することは、日独の流行ウイルスを区別するための有用な手段になると考えられた。
同様に、北米での流行BVDVの遺伝子型を検討したところ、56例中26例(37,5%)がBVDV2であった。この比率は、日本および欧州における流行比率より非常に高く、BVDV2は北米特有の流行ウイルスである可能性が示唆された。これらのBVDV2はさらに大小二つの亜型(2aおよび2c)に分類することが可能であった。北海道地方およびドイツで確認されたBVDV2は、小亜型(2c)に分類された。BVDV1に関しては現在解1析中であり、北米独特の遺伝子型が検出される可能性も残されている。
本年度はさらに、北欧、北海沿岸、アルプス山麓における牛群飼養管理状況、ドイツと隣接するそれらの国々からドイツ国内への牛の移動流通状況を視察した。各国における感染症侵入対策はそれぞれ独自ではあるものの、少なくともBVDV感染症に関しては、有効なワクチンの開発と持続感染牛の摘発淘汰が主体となっていた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 清水悠紀臣編集: "動物の感染症"近代出版. 535 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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