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2001 年度 実績報告書

急激な水循環異変が懸念される東アジア巨大湖の生態・環境動態に関する緊急学術調査

研究課題

研究課題/領域番号 13575034
研究機関京都大学

研究代表者

永田 俊  京都大学, 生態学研究センター, 教授 (40183892)

研究分担者 焦 春萌  滋賀県琵琶湖研究所, 研究員 (70280815)
熊谷 道夫  滋賀県琵琶湖研究所, 総括研究員 (40234512)
山村 則男  京都大学, 生態学研究センター, 教授 (70124815)
辻村 茂男  滋賀県琵琶湖研究所, 研究員 (60300969)
早川 和秀  滋賀県琵琶湖研究所, 研究員 (80291178)
キーワード大型湖 / 東アジア地域 / 生態環境動態 / 陸水学 / 生態学 / 微生物群衆
研究概要

東アジア大型湖沼の生態環境動態を調査するために、以下の3回の海外学術調査を実施した。
平成13年6月30日〜7月14日モンゴル国フプスグル湖
平成13年11月18日〜11月25日中国雲南省フーシェン湖
平成14年2月27日〜3月10日中国雲南省ロゴ湖、フーシェン湖
以上の調査では、水質プロファイラーを用い、湖内の水温、電気伝導度、pH,クロロフィルなどの分布を詳細に調べるとともに、微生物量と組成、および栄養環境に関する総合的な陸水観測を実施した。さらに、これらの大陸湖沼と、琵琶湖の生態環境の比較を行うために、平成13年6月から平成14年2月にかけて、琵琶湖南北トランセクト観測を実施した(5回)。予備的なデータ解析の結果、湖底近傍での栄養塩蓄積と酸素欠乏の実態が把握された。また、フーシェン湖、ロゴ湖、琵琶湖においては、冬季「循環期」に微弱な水温成層が維持されており、これが、水柱中の生物地球化学的なプロセスに大きな影響を与えているという可能性も示唆された。また、琵琶湖において微生物酵素活性(アルカリ性ホスファターゼ、ペプチダーゼ、グルコシダーゼ)のサイズ別分布を調べたところ、アルカリ性ホスファターゼに関して、溶存画分の活性の割合が著しく高い(最大80%)という現象が発見された。次年度は、今年度の得られたデータ解析をさらに進め、以上の問題を詳細に調べるとともに、継続的な観測を行い、当該地域の気象条件の変化と、湖沼環境動態の関連についての研究を推進する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Haga, T., Nagata, T., Sakamoto, M.: "Ammonium Regeneration within the Euphotic Zone"Lake Kizaki. Limnology and Ecology of a Japanese Lake (eds. by Saijo, Y. and Hayashi, H.). Backhuys Publishers, Leiden. 207-215 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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