研究課題/領域番号 |
13576003
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
蓮井 和久 鹿児島大学, 医学部, 講師 (70198703)
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研究分担者 |
中川 正法 京都府立医科大学, 附属脳・血管系老化研究センター, 教授 (50198040)
屋敷 伸治 鹿児島大学, 医学部, 助手 (40182315)
米澤 傑 鹿児島大学, 医学部, 教授 (10175002)
村田 長芳 鹿児島大学, 医学部, 教授 (60020765)
出雲 周二 鹿児島大学, 医学部, 教授 (30143811)
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キーワード | 中国 / 悪性リンパ腫 / 鼻NK細胞性リンパ腫 / 免疫組織化学 / in-situ hybridization / Epstein Barr virus / 病理疫学 / 分子病理学 |
研究概要 |
研究2年度として、中国の鼻NK細胞性リンパ腫に於ける1)癌抑制遺伝子p53の蛋白の発現の有無、DNA損傷を示唆するリン酸化p53蛋白の発現を検討し、中国の鼻NK細胞性リンパ腫ではp53蛋白の異常発現も、リン酸化p53蛋白の高発現で示唆されるDNA損傷は確認出来なかった。2)鼻NK細胞性リンパ腫に於ける背景の間質細胞の性格の検討として、CD68陽性細胞とthymidine phosphorylase(TP)陽性細胞の動態を検索し、CD68陽性でTP陽性の変わった樹状細胞の介在を認めた。3)大阪大学の青笹克之教授の分子病理学的研究に資料提供を行い、中国の鼻NK細胞性リンパ腫に於ける癌/増殖/抑制遺伝子の分子病理学的情報として、明らかな癌遺伝子の遺伝子異常が認められないことが明らかになった。4)中国での鼻NK細胞性リンパ腫の病理診断の状況を、海外研究協力者である賈質心善が調査し、炎症性肉芽腫と診断されている症例が多く、従来の報告では、中国の鼻NK細胞性リンパ腫の発生状況を把握するのが困難であることが判明した。従って、中国の鼻NK細胞性リンパ腫では、Epstein-Barr virus(EBV)感染と関連した腫瘍細胞の増殖と間質細胞の動態の検討が必要であることが明らかになった。また、5)軟部悪性腫瘍の中の滑膜肉腫が血液系の悪性腫瘍である可能性を認め、中国での滑膜肉腫の発生状況と病理診断の現状を把握する為に、固定組織標本の収集を始めた。
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