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2003 年度 実績報告書

アフリカにおける住血吸虫症流行地住民の行動研究

研究課題

研究課題/領域番号 13576010
研究機関長崎大学

研究代表者

嶋田 雅暁  長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (70124831)

研究分担者 安高 雄治  長崎大学, 熱帯医学研究所, 助手 (50336187)
門司 和彦  長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (80166321)
キーワード人間行動 / 固体識別 / マンソン住血吸虫症 / GPS(全地球測位システム) / 東アフリカ / タンザニア
研究概要

住血吸虫症では、虫体が多数感染している住民と、虫体の少数感染あるいはまったく感染していない住民とを比較し、感染抵抗性個体と非抵抗性個体の間の遺伝学的、免疫学的差異を検討する試みがなされてきたが、必ずしも明確な結論は得られていない。その最大の理由は、感染リスクの推定が非常に困難な点である。
理論的には、住血吸虫症は河川との接触のみで感染する熱帯寄生虫病であり、住民行動(河川の水との接触行動)の量的把握により感染リスクを推定することができる。しかし現実には、住民の河川との接触量の測定は容易ではない。
そこで、本研究ではまず、住民の水接触量をこれまでにない精密さで個体別に測定する方法を確立し、感染リスクを精密に推定する。更に推定された感染リスクと感染強度を個体毎に比較し、住血吸虫に感染し易い個体と感染しにくい固体を厳密に識別する。研究はタンザニアのモシの小学生を対象に行った。
研究第一、二年度は、小学校4-5年生104名(男女各52名)を対象に、水との接触量の定量測定法として、1)直接観察法(起床時間から就寝時間まで追いかけて行動を記録する)、2)思い出し法(前日の行動を質問票によって明らかにする)、3)GPS(全地球測位システムを利用する)の三方法を比較し、それぞれの有効性について検証した。その結果、水接触行動を長期間個体別に量的に把握するためには思い出し法が有効であることが確認された。(第43回日本熱帯医学会で発表)
以上の結果を基に、最終年度は、小学校5-6年生約800名を対象に、3ヶ月間にわたり思い出し法による調査を行った。思い出し法によって得られた水接触量データの精度管理のためGPSを補助的に用いた。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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