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2002 年度 実績報告書

インド・パキスタンおよびベトナムにおける薬剤耐性HIVの分子疫学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13576020
研究機関名古屋大学

研究代表者

山本 直彦  名古屋大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (40220488)

研究分担者 磯村 思无  名古屋女子大学, 家政学部, 教授 (00064832)
キーワード薬剤耐性HIV / 発展途上国 / アジア / エイズ / 非B型HIV / 国際研究者交流 / インド・パキスタン・ベトナム
研究概要

最近、欧米ではAZTをはじめとする強力な薬物療法の中断等より、HIV初感染、未治療者における薬剤耐性ウイルスの存在が問題となっている。本研究は、アジアの中でも特に、推定HIV感染者数が世界最大とされているインドと、その隣国にあって未だHIVの浸淫状況の情報に乏しいイスラム国パキスタン、および日本と経済的、文化的交流の盛んなベトナムにおいて、HIV初感染、未治療者におけるHIV薬剤耐性ウイルスの浸淫状況を調査し、これらウイルスの遺伝学的特徴(genotype)と感染性(phenotype)および種々の薬剤に対する感受性を解析し、発展途上国における将来の薬物治療などのAIDS対策に重要な基礎的および臨床的データーを提供する事を目的とする。
平成14年度新たに、インドにおいて22例、パキスタンにおいて10例、ベトナムにおいて13例の異性間性的接触により感染した初感染、未治療患者について解析し得た。その結果、強い耐性を示す1次変異は逆転写酵素領域およびプロテアーゼ領域共にみられなかったが、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻割およびプロテアーゼや阻害剤に対する2次変異がそれぞれ平均23%、70%と、特にプロテアーゼ領域に高頻度にみられた。
現在、広く利用されている薬剤耐性に関するデーターはサブタイプBにおけるものが殆どであり、世界に広く流行するサブタイプCや日本の性的接触による感染に多いサブタイプEなどいわゆるnon-B型のHIVにおけるデーターのに乏しいのが現状である。われわれ対象としている地域に流行するサブタイプは多くがnon-B型であるので、上記の必要性から、次年度はコロンビア大学の稲田博士を研究協力者に迎え、調査地域をアフリカにも広げて解析していく予定である。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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