研究概要 |
今年度は大谷大学所蔵貝葉写本Pannasajatakaと田辺将来写本PannasajatakaコピーA,B,C,Dに共通する物語の内,KanakarajajatakaとParanapajjotajatakaのTrusliterationを終えた。 Kanakarajajatakaについては,大谷大学真宗総研のパーリ写本研究班による出版書Pannasajataka, Jhai Recension Nos,12-18,22-39Rept in the Otani University Libraryに掲載した。田辺の担当であった。 また,昨年度に撮影が許されたタイ国ワットポー寺院の王室コレクションのPannasajatakaをも参照して,Sumbhamittajataka, Suriripulakittijatakaをもう一度検討し直してTransliterationを終えた。 吉元信行は,大谷大学仏教学会定例発表会において「東南アジアに伝承された独自のジャータカの発掘」と題して口頭発表を行った。茨田は日本宗教学会第62回学術大会において「パンニャーサジャータカについて」と題して発表を行った。田辺はパーリ学仏教文化学会において「パンニャーサジャータカ貝葉写本タイ王室コレクション報告」と題して発表した。 平成15年10月に大谷大学に招かれていたバンコク在住の世界的写本研究家Peter Skilling氏を招いて名古屋市日泰寺所蔵のクメール写本の調査と勉強会を開いた。さらに平成16年2月に再来日したPeter Skilling氏を招いて出版にむけての最終的なTransliterationの教示を得た。
|