• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 研究成果報告書概要

近代日本思想史におけるアイデンティティ問題の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13610044
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 思想史
研究機関岐阜大学

研究代表者

津田 雅夫  岐阜大学, 地域科学部, 教授 (10144099)

研究期間 (年度) 2001 – 2003
キーワード近代日本 / 思想史 / 主体性 / アイデンティティ / 宗教 / 和辻哲郎 / 三木清
研究概要

文化的・国民的アイデンティティの問題は、近代日本の思想史において不可欠の課題であった。アイデンティティの問題がつねに思想史上の重要な問題であるわけではない。それはいくつかの歴史的諸条件の組み合わせの中で浮上してくる課題である。しかし近代日本の置かれた思想状況は、まさにアイデンティティの問題を中心的な問題として浮上させることになった。なぜなら近代日本の近代化の歩みは、その目標を西洋に取ることで、西洋化の歩みと重なる仕方で進行せざるをえなかったからである。また、その急激な近代化の速度は、伝統と調和的に変化を遂げていくことを難しくさせるものであった。ここから伝統的な型でもなく、西洋模倣の型でもない、新しい型の人間像を創出するという困難な課題に直面することになった。本研究では、この文化的・国民的アイデンティティの問題について、以下の二点を中心に解明を試みた。(1)多くの思想家がこの課題に取り組んだわけであるが、その多様な取り組みを類型化するための枠組について検討し、提案をおこなった。(2)とくに和辻哲郎と三木清について立ち入って考察し、彼らの思想形成の核心において、どのようにアイデンティティの問題が深く食い入っているのかを具体的に論証した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 津田雅夫: "『哲学的人間学』(三木清)覚書(1)"岐阜大学地域科学部研究報告. 14号. 33-47 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 津田雅夫: "『風土』の草稿について"岐阜大学地域科学部研究報告. 12号. 201-216 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 津田雅夫: "三木清と近代文化-アイデンティティの思想史・覚書"共同探求通信. 19号. 18-29 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 津田雅夫: "和辻哲郎研究-解釈学・国民道徳・社会主義-"青木書店. 250 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Tsuda, Masao: "A Note on Miki's Tetsugakuteki Ningengaku"Bulletin of the faculty of regional studies. No.14. 33-47 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Tsuda, Masao: "A Note on Watsuzi's Manuscript for Climate and Culture"Bulletin of the faculty of regional studies. No.12. 201-216 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Tsuda, Masao: "Miki Kiyoshi and Modern Culture"Kyodo-Tankyu-Tsusin. No.19. 18-29 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

URL: 

公開日: 2005-04-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi